「ロー」(law, low, raw, row)の意味と発音の違いとは?

このページでは、「law」「low」「raw」「row」という4つの英単語の意味と発音の違いについて解説していきます。

いずれも「ロー」や「ロウ」という発音で、スペルもよく似ています。

間違えやすい英単語ですが、日常生活の中で登場する頻度はそれなりに高いので、それぞれの違いをしっかりと押さえておくようにしましょう。

なお、紛らわしい単語については、以下のページでも紹介しています。
>>「blush」と「flush」の意味や使い方の違いを解説!
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「ロー」(law, low, raw, row)の意味と発音の違い

それでは早速、「ロー」(law, low, raw, row)の意味と発音の違いについて紹介していきます。

これらの英単語の意味の違いを簡単にまとめると、以下の通りです。

law ⇒ 法、規則
low ⇒ 低い
raw ⇒ 生の、原料の
row ⇒ 列、並び

また、それぞれの発音は以下の通りです。(米国式)

law ⇒ lˈɔː
low ⇒ loʊ
raw ⇒ rˈɔː
row ⇒ ɹəʊ

いかがでしょうか。

発音については、少しだけ規則性が見えてくるかと思います。

これら、4つの「ロー」(law, low, raw, row)に限って言えば、「aw」「ː」という発音になります。

カタカナで表記すると、「ロー」という伸ばし棒に近いイメージと考えてください。

一方で、「ow」「ʊ」という発音になります。

こちらはカタカナで書くと、「ロウ」というイメージです。

発音の区別が難しい4つの英単語ですが、余裕があればこのような規則性についても覚えておくと役に立つかと思います。

それでは、それぞれの英単語の意味と発音について、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

「law」という単語の意味と発音

「law」は名詞として使われる英単語で、「法、法学、規則、原理」という意味です。

使い分けとしては、最高法規である「憲法」は「constitution」、国が定める「法律」は「law」、地方公共団体が定める「条例」は「regulation」となります。

「法科大学院」を意味する「ロースクール」は、この「law」です。

また、法律に関する意味の他に、スポーツの「ルール」や会員の「規約」といった意味でも使われます。

なお、「law」「lˈɔː」と発音します。

「l」は、日本語の「ラ」と同じように、舌を上の歯の付け根に押し付けて発音します。

上でも解説したように、これらの英単語は末尾の発音に規則性があります。

「aw」の場合は「ː」で終わるため、「ロー」と発声しましょう。

「low」という単語の意味と発音

「low」は基本的には形容詞として使われる単語で、「低い、下等な、乏しい」という意味です。

その他、副詞や名詞として使われることもあります。

「ローテーブル」や「ローテンション」は、この「low」です。

カタカナ英語として様々なところに使われているので、4つの「ロー」の中では私たち日本人にとって最も身近な英単語かと思います。

なお、「低い」という意味の「low」の対義語は、「高い」という意味の「high」です。

「low」「loʊ」と発音します。

「l」は、日本語の「ラ」と同じように、舌を上の歯の付け根に押し付けて発音します。

語尾が「ow」の場合は「ʊ」となるので、「ロウ」と発声しましょう。

「raw」という単語の意味と発音

「raw」は基本的には形容詞として使われる英単語で、「生の、原料のままの」という意味になります。

刺身などのような生魚のことは、英語では「raw fish」と言います。

また、製造業における原材料のことは「raw material」と表現します。

なお、「raw」「rˈɔː」と発音します。

「r」は、日本語の「ラ」とは異なり、舌を反らせて口の中にはくっつけずに発音します。

「aw」の場合は「ː」で終わるため、「ゥロー」と発声しましょう。

日本語の中には「R」にあたる発音が存在しないため、日本人はこの「R」の発音を非常に苦手としています。

スマホなどを駆使して、自分の発音をチェックしてみると良いかと思います。

以下のページも是非参考にしてください。
>>スマホの音声入力機能は英語の発音トレーニングに使える!

「row」という単語の意味と発音

「row」は、基本的には名詞、動詞として使われる単語です。

名詞として用いる際には、「行、並び、街の通り」という意味になります。

「row」は「行」で、対義語の「列」は「column」となります。

ちなみに、「行」は横の並びで、「列」は縦の並びのことを言います。

新聞の「コラム(column)」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、基本的に新聞は「縦書き」です。

もし混同してしまいそうであれば、このように覚えておくと良いかと思います。

また、使用頻度は低いものの、「口論、騒音」というような意味もあります。

こちらは、もし余裕があれば覚えておきましょう。

なお、動詞として使われる際は、「ボートを漕ぐ」という意味になります。

日本語の中でも、「ローイングマシン」というカタカナ英語を聞いたことがあるかと思います。

なお、「row」「ɹəʊ」と発音します。

「r」は、日本語の「ラ」とは異なり、舌を反らせて口の中にはくっつけずに発音します。

語尾が「ow」の場合は「ʊ」となるので、「ゥロウ」と発声しましょう。

まとめ

以上、「ロー」(law, low, raw, row)の意味や発音の違いについて解説してきましたが、いかがでしたか。

これらの単語はスペルや発音がよく似ており、覚えるのはとても大変かと思います。

しかし、どの英単語も日常生活の中で頻繁に登場するため、しっかりと違いを押さえておくようにしましょう。

また、以下のページもあわせてご覧ください。
>>「ラッシュ」(lash, lush, rash, rush)の意味と発音の違い
>>cooperationとcorporationの違いって?スペル記憶法、発音方法を解説