このページでは、TOEICのリスニングセクションで高得点をマークするためのテクニックについて解説しています。
あくまで小手先のテクニックだけで点を取るための方法を紹介していますので、実際の英語力はあまり身に付きません。
就職試験や昇格試験など、どうしても急ぎでハイスコアを取る必要がある時に使っていただければと思います。
そもそもTOEICとは何か、という点については以下のページで説明しています。
>>TOEICテストってどんな試験?TOEICを受験して英語力を確認しよう
>>TOEICの年齢別・国別の平均点は?公式試験データをまとめてみた
以下のページも是非どうぞ。
>>リクルートの学習アプリ、「スタディサプリ」のコスパが素晴らしい!
先読みテクニックとは
先読みテクニックとは、リスニング問題の空き時間に「リスニング問題の問題文と選択肢を先に読んでおくテクニック」のことです。
リスニング問題では、冒頭に解答方法の説明、例題、例題の答えの音声が流れます。
「Directions」と言われる部分ですね。
このように問題についての説明音声が流れている時間を利用して、リスニング問題の問題文(Part3、Part4)を読んで内容を把握しておくというのが、今回紹介するテクニックです。
また、「Directions」の説明音声部分だけでなく、各設問の英語文章が読み上げられている時間も先読みに充てることができます。
各設問の英語文章は問題用紙に印字されているので、読み上げられている英語音声を聞く必要はありませんよね。
このような空き時間に英語の問題文と選択肢をあらかじめ読んでおくことにより、話のストーリーやリスニングすべき内容を事前に把握することができます。
いきなりリスニング問題を聞くのと、ある程度どういう話が行われるのかを推測したうえでリスニング問題を聞くのとでは、正答率が全く変わってきます。
例えば、以下のような問題文と選択肢があったとします。
以下、TOEIC公式ウェブサイトの例題から、Part3問題の引用です。
http://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample03.html
問題文
Why is the woman calling?(なぜ女性は電話をしているのですか?)
選択肢
(A) To cancel an order(注文をキャンセルするため)
(B) To complain about a product(製品についての不満を言うため)
(C) To redeem a gift card(ギフトカードを払い戻すため)
(D) To renew a warranty(保証を更新するため)
いきなりリスニング音声を聞いた場合は、そもそも何の話をしているのかというところから状況を判断して、会話の内容を理解しなければなりません。
しかし、上記の問題文と選択肢を先読みできていれば、「女性がどこかへ電話をしている。」ということが問題文を読んだだけで分かります。
また、「カスタマーセンターのようなところと話をしている」ということも、選択肢を読んだだけで分かりますね。
このように、ストーリーの概要を事前に掴んでいるかどうかで、リスニング問題の正答率は大きく変わってきます。
問題文や選択肢を先読みするテクニックは受験戦略上で非常に重要になってきますので、試験のルールに違反しない範囲において、このようなテクニックを積極的に取り入れていきましょう。
先読みテクニックで問題を解いてみよう
では、実際にTOEIC公式サイトのサンプル問題でシミュレーションしてみましょう。http://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/
先読みに充てることができる時間は以下のとおりです。
Part1のDirection(約60秒)
Part2のDirection(約60秒)
Part3のDirection(約30秒)
Part3の設問音声(各約7秒)
Part4のDirection(約30秒)
Part4の設問音声(各約7秒)
これらの時間を使って、Part3、Part4の設問と選択肢を先読みしていくこととなります。
とは言うものの、Part1やPart2の問題のDirectionsが流れている時に、Part3やPart4の英文を先読みしても、いざPart3やPart4にたどり着くころには先読みした内容を忘れてしまいそうですね。
そのため、問題用紙に簡単なメモを残しておくようにしましょう。
以下のような感じです。[ ] 内がメモと考えてください。
問題文
Why is the woman calling? [なぜ女電話]
選択肢
(A) To cancel an order [キャンセル]
(B) To complain about a product [不満]
(C) To redeem a gift card [払戻し]
(D) To renew a warranty [保証更新]
このようなメモを、Part3、Part4の出来るだけ多くの問題文と選択肢に書き込むようにしてください。
そして、Part3、Part4のリスニング問題を聞く直前に、これらのメモをさっと眺めてから聴くことで、話の内容をスムーズに理解することができるかと思います。
まとめ
以上、先読みテクニックの具体的な流れの説明でした。
Part3やPart4といった英語の問題文と選択肢を読んで解答する形式のリスニング問題は、時間的な余裕が非常に少ないPartです。
そのため、事前に先読みしておくことにより大きなスコアアップを望めるかと思います。
最後に、1点だけ注意事項です。
リスニング問題の時間において先読みしてもいいのは、あくまでリスニングの問題に限ります。
リスニング問題の時間内にリーディング問題を解くことは違反行為となりますので、この点は注意しましょう。
以上、小手先のテクニックの紹介になってしまいましたが、このページが皆さんのお役に立てば幸いです。
以下のページもリスニングに関連する内容を紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。
>>TOEIC特急シリーズのメリットとは?どれから始めるのがおすすめ?
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