このページでは、「運動」の英語での表現方法について紹介していきます。
Exercise, Sport, Motion, Movementなど、同じような意味を持つ英単語の違いについても解説していきますので、参考にしていただければと思います。
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「運動」は英語で何と言う?
まずは、それぞれの英単語の違いをざっくりと紹介していきます。
Exercise
⇒ 身体を鍛えたり健康になるための運動。ジョギングやウォーキングなど。
Sport
⇒ 定められたルールに基づく運動。サッカーやテニスなど。
Motion
⇒ 動作や動きという意味での運動。振り子やコマの運動など。
Movement
⇒ 規則や目的のある運動。惑星や心臓の運動など。
⇒ 目的を持った人々の集団。社会運動や平和運動など。
Campaign
⇒ 特定の目的を達成するための運動。政治運動や選挙運動など。
Workout
⇒ 身体を鍛えて強化するための運動。筋トレや激しいトレーニングなど。
Athletics
⇒ 運動競技全般や体育科目。イギリス英語においては陸上競技。
なんとなく違いは掴めましたか?
それでは、それぞれの英単語の用法や使い方について、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
「運動」を意味する英単語
Exercise
「Exercise」は、主に「身体を鍛錬したり健康になるための運動」のことを言います。
ジョギングやウォーキング、ヨガ、縄跳び、軽い筋トレ(腹筋や腕立て伏せなど)といった軽い運動の総称です。
ちなみに、重いダンベルやバーベルなどを使って身体を極限まで鍛え上げるような激しい筋トレは、「Exercise」というよりも下で紹介する「Workout」の方が適切です。
あくまで健康維持のための軽い運動は「Exercise」、アスリートが身体を作り上げるためにするような運動は「Workout」と考えてください。
皆さんの中には日頃運動が不足している人も多いかと思います。
このような場面での「運動不足」とは健康維持のための運動が不足していることなので、「lack of exercise」という英語表現が適切かと思います。
その他、辞書を引くと「Exercise」には「演習、練習」といった意味もあり、運動面だけでなく勉強面においてもよく使われます。
教科書や問題集の中で登場する「練習問題、問題演習」のことも、「exercise」と言いますね。
また、「軍事演習(military exercise)」というように、既に習得した技術に関する練習や演習のことを指すときに「Exercise」がよく用いられます。
Sport
「Sport」とは、「定められたルールに基づく運動」のことです。
サッカーや野球、テニス、バスケットボール、バレーボールなどのことを指し、日本語の中でもこれらを総称して「スポーツ(sports)」と言いますね。
ちなみに、「運動会」のことは英語では「sports day」と言います。
「運動会」はそれぞれの種目にルールが定められていて、そのルールに基づいて競技が進行していきますね。
もし仮に「運動会」が「exercise day」だったなら、各自がそれぞれ自由にジョギングや体操をするようなイベントになってしまいます。
また、「Sport」には「楽しむために行う運動」や「職業として行う運動」というニュアンスも含まれています。
例えば「筋トレ」には楽しむための運動という意味は薄いので、「Sport」よりも上で紹介した「Exercise」や「Workout」という表現の方が適しています。
また、職業として運動をする人のことを「プロスポーツ選手」と言いますが、「プロエクササイズ選手」とは言わないですよね。
仕事としての運動を指すときは、「Sport」という英単語が適切です。
Motion
「Motion」は上で紹介した2つの英単語とは少し意味が異なり、「動作や動きという意味での運動」のことです。
往復する振り子、回転するコマ、放物線を描くボールといった「運動」を表現する際によく使われます。
特に物理の領域における「運動」については、この「Motion」が多く用いられています。
例えば、「運動の法則」は「laws of motion」、「運動方程式」は「equation of motion」と訳されます。
その他に「身体の動作、身のこなし、身振り」という意味でも使われます。
「投球モーション」というように、動き方や動作そのもののことを指す表現です。
Movement
「Movement」は、上で紹介した「Motion」と同じように「動作や動きという意味での運動」という意味があります。
「Motion」との違いとしては、「Movement」は特に「規則や目的のある運動」のことを指します。
決まった周期で運行する惑星、一定のペースで脈を打つ心臓、同じ動作を繰り返す機械装置などの「運動」に使われる表現です。
腕時計の中に入っているぜんまいや歯車などから成るユニットのことも、「ムーブメント(movement)」と言いますね。
その他に、「ある目的を持った人々の集団」のことも「Movement」と言います。
政治運動や社会運動、平和運動、民主化運動など、何らかの目的を達成するための人々の集まりのことを指します。
Campaign
「Campaign」とは、「ある目的を達成するための運動」のことを言います。
特に政治的な目的やビジネス上の目的を達成するための運動のことを指すことが多いかと思います。
例えば政治面であれば、議員になるという目的を達成するための「選挙運動(election campaign)」が良い例かと思います。
ビジネス面であれば、売上を増加させるという目的を達成するための「販促キャンペーン(sales promotion campaign)」などが挙げられます。
上で紹介した「Movement」との違いとしては、「Movement」は「集団、集まりで運動をする」というニュアンスであるのに対し、「Campaign」は「目的達成のために運動をする」という点がポイントになると考えてください。
また、上で紹介したように「軍事演習」のことは「military exercise」と言いますが、実際に軍事作戦を実行する「軍事行動」は「military campaign」と言います。
「軍事行動」も、ある特定の目的を達成するための行動ですね。
Workout
「Workout」は「身体を鍛えて強化するための運動」のことを言います。
一般的には、アスリートが試合に備えて身体を鍛錬するような激しいトレーニングのことを指します。
健康維持のために行う軽い運動というよりも、自分を追い込みながらトレーニングをするようなイメージです。
坂道を走り込んだり、ジムでバーベルやダンベルなどの器具を使ってガンガン筋トレをするようなニュアンスですね。
ちなみに、「workout」という1語では「運動」という名詞ですが、「work out」という2語になると「運動する」という動詞+副詞としての扱いとなります。
Athletics
「Athletics」は「運動競技全般」や「体育」のことを指します。
また、イギリス英語においては「陸上競技」という意味で使われます。
なお、アメリカ英語で「陸上競技」のことは「track and field」と言います。
ちなみに、遊具としての「アスレチック(field athletics)」は和製英語なので、英語においては意味が通じません。
遊具としての「アスレチック」のことを伝えたい場合は、「obstacle courses(障害物コース)」という表現が適していますので、こちらも覚えておきましょう。
まとめ
以上、「運動」の英語での表現方法について紹介してきましたが、いかがでしたか?
このページが皆さんのお役に立てば幸いです。
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