このページでは、文系の高校生が力を入れて重点的に勉強すべき科目について解説しています。
どの科目も満遍なく同じように時間を掛けて勉強を進めるという戦略も、もちろん選択肢のひとつではあります。
しかし、科目の中には、勉強して成績が伸びやすい科目とそうでない科目があります。
国語を例にすると、漢字は勉強すればできるようになりますが、現代文の読解問題は勉強したところで成績はそれほど上がりません。
そのため、限りある勉強時間を戦略的に配分していく必要があります。
また、将来の人生や仕事においてとても役に立つ科目もあれば、あまり役に立たない科目もあります。
出来ることなら、将来の役に立つ勉強に時間を掛けていきたいですね。
さて、文系の勉強においては、いったいどの科目に時間を掛けるべきなのでしょうか。
文系の高校生が重点的に勉強するべき科目
さて、文系の高校生の場合、どの科目を重点的に勉強すれば良いのでしょうか。
先に結論を言ってしまいますが、
大学受験で他の受験生に差を付けることを第一に考える場合は「数学」
今後の人生でも役立つものを身に付けることを第一に考える場合は「英語」
が答えになるかと思います。
大学受験で差を付けたいのであれば「数学」を勉強すべき
まず、文系の高校生が大学受験で良い結果を残すことだけを考えていきましょう。
通常、大学受験は複数科目の合計得点で合否が決まります。
科目の中には、勉強すれば点が伸びる科目と、勉強してもそんなに点が伸びない科目があります。
もちろん、勉強すればするほどライバルに点差を付けることができる科目を重点的に勉強する方が効率的ですね。
さて、点差が付きやすい科目とは、一体どの科目でしょうか。
模試の受験結果の紙などで「標準偏差」という言葉を見たことがあるかと思います。
これまで、この数値を意識したことは無いかと思いますが、標準偏差が大きければ大きいほど、「点数のバラつきが大きい」ということを意味します。
ちょっとセンター試験の実施結果を見てみましょう。
センター試験の結果例(令和2年度)
以下の数値は、令和2年度のセンター試験の実施結果から抜粋したものです。
なお、比較のベースを合わせるために平均点と標準偏差は100点満点に換算しています。
国語 平均点:60/100 標準偏差:17.85
日本史B 平均点:65/100 標準偏差:19.43
現代社会 平均点:57/100 標準偏差:17.01
数学2B 平均点:49/100 標準偏差:22.63
化学 平均点:55/100 標準偏差:22.59
英語 平均点:58/100 標準偏差:21.32
数学は標準偏差が非常に大きく、国語や社会は小さいことが分かるかと思います。
つまり、数学は勉強しただけ差が付きやすい科目ですが、国語や社会は差が付きにくいということです。
これは令和2年度のデータですが、他の年度も大体同じような傾向となっています。
特に数学は、大問の1番目が間違ってしまうと芋づる式に全部の問題が不正解になってしまうため、出来る人と出来ない人で点差が付きやすい科目です。
逆に国語は、現代文のような科目は勉強しても点数が上がりにくく、出来ない人でもそこそこの点数を取れてしまうということがなんとなく分かるかと思います。
社会も、ある程度一般常識だけで点が取れてしまうので、頑張っても差が付きにくい科目ですね。
そのため、文系の高校生で大学受験で良い結果を残したい、ライバルに差を付けたいと考えているのであれば、「数学」を一生懸命勉強しましょう。
数学が苦手だから文系に進んだという人も多いとは思いますが、周りもみんな苦手です。
だからこそ、少し勉強すれば面白いくらいに点数が伸び、偏差値も上がるかと思います。
もちろん、私立大学などは数学が必要無い学部・学科もありますので、志望校の必須科目と配点はチェックしておいてください。
今後の人生や仕事で武器にしやすいのは「英語」
さて、これまでの大学受験の話は一旦横に置いておいて、今後の人生の中で役に立つ科目は何でしょうか。
これは誰が何と言おうと、まず「英語」です。
文系の高校生が普通に大学に入って、普通に就職をすると想定してみましょう。
まず国語ですが、古文や漢文の知識が日常生活や仕事で役に立つことはあまり無いでしょう。
数学も、三次関数のような小難しい知識を日常生活や仕事で使うことはありません。
それらと比較すると、英語はどうでしょうか。
まず、就職活動のときには英語の能力をきっちりとチェックされます。
TOEICというマークシート式の英語の試験があるのですが、大体どこの会社もTOEICの点数を履歴書に書かせてくるか、面接で聞いてきます。
なぜ、こんなに英語の力ばかりチェックされるのでしょうか。
その答えは簡単で、会社に入ってからも英語をたくさん使うからです。
グローバル化が進んでいるこのご時世で、ビジネスに英語が関係しないことはあり得ません。
メーカーであれば海外に工場がありますし、サービス業であれば日本語を話せないお客さんへの対応などで、英語のスキルは必要になります。
また、英語ができれば海外旅行も楽しくなり、行動の幅も広がります。
結論として、文系の勉強においては、大学受験のために数学と英語に特に力を入れて勉強しましょう。
そして、大学に進学したら専攻科目に励みつつ、就職活動も見据えて英語の勉強にシフトするのが一番理想的かと思います。
まとめ
以上、文系の高校生が力を入れて重点的に勉強すべき科目について解説してきましたが、いかがでしたか。
文系の勉強は、数学と英語が鍵になります。
入試で点差が付きやすく今後の人生にも役立つ科目ですので、これらの2科目を重点的に勉強することをおすすめします。
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