英単語帳はどう選ぶ?ターゲット、システム英単語、速読英単語を徹底比較

このページでは、英単語帳を選ぶにあたって、三大英単語帳である「ターゲット」「システム英単語(シス単)」「速読英単語(速単)」に絞って比較していきます。

これらの3シリーズは大学受験を見据えた高校生はもちろんのこと、大学生や社会人のTOEIC受験にも充分使える単語帳です。

是非このページを参考に、自分に合った英単語帳を探してみてください。

それでは早速、これらの単語帳を色々な点から比較していきましょう。

以下のページも合わせてご覧ください。
>>「ターゲット1900」と「ターゲット1400」の違いは?どう選ぶべき?
>>リクルートの学習アプリ、「スタディサプリ」のコスパが素晴らしい!

ターゲット、システム英単語(シス単)、速読英単語の対象レベル

これら3シリーズとも、センター試験(共通テスト)から最難関大学まで幅広く対応することが可能です。

ざっくりと、単語のレベルが簡単な順に並べてみます。

ターゲット1400  ⇒ センター試験(共通テスト)~中堅国公立・私大
速読英単語必修編 ⇒ センター試験(共通テスト)~中堅国公立・私大
システム英単語    ⇒ センター試験(共通テスト)~難関国公立・私大
ターゲット1900  ⇒ センター試験(共通テスト)~最難関国公立・私大
速読英単語上級編 ⇒ 中堅国公立・私大~最難関国公立・私大

上記の通り、単語帳によって収録されている英単語の難易度が大きく異なります。

自分の目指す大学のレベルによって上手く使い分けましょう。

ターゲット1400

⇒ センター試験~中堅国公立・私大

センター試験(共通テスト)から中堅国公立・私大(金沢大、広島大、MARCH関関同立レベル)まで対応できる英単語帳です。

センター試験(共通テスト)レベルであればこれ一冊だけで大丈夫で、ターゲット1900にまで手を付けてしまうとオーバーワークになります。

ターゲット1400と1900との間で重複している単語が数多くあるため、両方に手を付けるのは少し非効率的です。

難しい大学を目指す場合は、最初からターゲット1900を購入するようにしましょう。

英単語ターゲット1400(5訂版) (大学JUKEN新書)

速読英単語必修編

⇒センター試験(共通テスト)~中堅国公立・私大

難易度レベルは、おおむね上記のターゲット1400と同じです。

センター試験(共通テスト)レベルであれば、この必修編一冊だけで大丈夫です。

上級編の難易度は非常に高いので、むやみに手を出さないようにしましょう。

速読英単語1必修編[改訂第7版]

システム英単語(シス単)

⇒センター試験(共通テスト)~難関国公立・私大

センター試験(共通テスト)から難関国公立・私大(横国大、神戸大、早慶下位学部レベル)まで対応できる英単語帳です。

ターゲット1900よりも単語数が多く、センター試験(共通テスト)レベルの易しい単語が手厚くカバーされています。

しかしセンター試験(共通テスト)だけを目標とする場合、この単語帳はややオーバーワークになってしまいますので注意しましょう。

システム英単語<5訂版>

ターゲット1900

⇒センター試験(共通テスト)~最難関国公立・私大

センター試験(共通テスト)から最難関国公立・私大(旧帝大、早慶上位学部レベル)まで対応できる英単語帳です。

個人的には最もおすすめの単語帳で、幅広い大学を狙うことができます。

センター試験(共通テスト)レベルの簡単な英単語については記載されていないものも多いので、英語が苦手な人は単語帳のレベルを落としましょう。

中堅国公立・私大(金沢大、広島大、MARCH関関同立レベル)よりも下の大学を狙う受験生については、確実にオーバーワークになってしまいます。

そのため、この場合も単語帳のレベルを落としましょう。

英単語ターゲット1900 6訂版 (大学JUKEN新書)

速読英単語上級編

⇒中堅国公立・私大~最難関国公立・私大

中堅国公立・私大から最難関国公立・私大(東大、京大、早慶最上位学部)まで対応できる英単語帳です。

非常に難易度の高い英単語帳となっています

東大、京大、ICU、東京外大、または英語1科目入試の大学のように、特別に高い英語力が必要となる大学を目指す場合は本書がおすすめです。

しかし、上記のような特殊な大学を目指すのではないのであれば、手を出さないようにしましょう。

速読英単語2上級編[改訂第4版]

ターゲット、システム英単語(シス単)、速読英単語の特徴

これら3つのシリーズの英単語帳で、大きく異なるところは単語帳の構成です。

それぞれの単語帳の特徴を簡単に説明していきます。

ターゲット1400・1900

英単語と日本語訳が対になっている、正統派かつロングセラーの英単語帳です。

英単語は、試験に出やすい順に並べられています。

単語帳の最初に登場する単語ほど何度も繰り返し目を通すので、試験に出やすい単語ほど記憶に深く定着するかと思います。

複数の意味を持つ単語は日本語訳も試験に出やすい順番に並べられているため、効率的に成績アップに繋げることができます。

非常にベーシックかつシステマティックな完成度の高い単語帳なので、迷うのであればターゲットをおすすめします。

以下のページも参考にしてみてください。
>>「ターゲット1900」と「ターゲット1400」の違いは?どう選ぶべき?

システム英単語(シス単)

フレーズとその日本語訳が対になっているタイプの英単語帳です。

例えば、「complain」という単語を覚える場合は、「complain about the noise」という英語フレーズと「騒音について苦情を言う」という日本語訳が載っています。

フレーズという少し長い区切りで覚えることにより、記憶に定着しやすくなると言われています。

なお、単語帳を1周回すための時間はその分多く掛かることになります。

前置詞などの前後の語句と合わせて覚えられるため、文法問題にも応用することができるかと思います。

速読英単語必修編・上級編

文章の中で暗記していくタイプの英単語帳で、だいたい200語程度の長文の中に20語程度の重要単語が含まれています。

教科書のテキストに単語帳が付属しているようなイメージです。

このように、文章の中で使われている自然な形で英単語を覚えられるという点が売りになっています。

単語を覚えることができるだけでなく、文章を読み解く力や速読する力も合わせて身に付けることができます。

また、文章自体を暗記してしまうことにより、英作文問題にも応用が可能となります。

ターゲット、システム英単語(シス単)、速読英単語の収録内容

これまでに紹介してきたものは、どの単語帳も大体2,000語前後ですが、ターゲット1400は約1,400語、システム英単語(シス単)は約2,200語となっています。

価格は、どの単語帳も約1,000円と大差はありません。

なお、ターゲットと速読英単語はスマホアプリにも対応しているため、いつでもどこでも勉強したい場合はこれらのシリーズがおすすめです。

まとめ

以上、三大英単語帳の特徴について紹介してきましたが、いかがでしたか。

迷った場合は好きなものを選んでしまって構わないと思います。

どうしても決められないのであれば、スタンダードなターゲットシリーズにしておけば、まず間違いありません。

迷う時間があるのなら、その分を勉強時間に充てる方が有意義です。

ひとつ重要なことは、むやみやたらに複数の単語帳に手を付けないことです。

東大や京大レベルでなければ、1冊の単語帳だけしっかりと完成させれば充分合格できます。

この点だけは充分注意してください。

英単語の暗記に関しては、以下のページも是非ご覧ください。
>>一度覚えたら忘れない、英単語の効率的な暗記方法とは?