このページでは、黒字・赤字の英語での表現方法について紹介していきます。
利益や損失の色々な表記をまとめておりますので、是非参考にしてみてください。
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>>勘定科目の英語表記を一覧形式でまとめてみた!損益計算書編180語
黒字・赤字は英語で何と言う?
まずは結論から先に述べると、
「黒字」は「in the black」
「赤字」は「in the red」
と言います。
「黒」と「赤」を使って表現するのは、日本語だけでなく英語でも同じなんですね。
その他、「黒字」は「surplus」「profit」、「赤字」は「deficit」「loss」と表現することもできます。
以下、このフレーズの詳しい使い方やその他の表現方法について紹介していきます。
黒字・赤字は世界共通語である
詳しい説明に入る前に、まずは黒字・赤字についてさらっと押さえておきましょう。
「黒字」とは収入が支出を上回っている状態、利益が出ている状態のことです。
簿記において利益が出たときに、その金額を黒いインクで表記することが由来とされています。
「赤字」とは収入が支出を下回っている状態、損失が出ている状態のことです。
簿記において損失が出たときに、その金額を赤いインクで表記することが由来とされています。
複式簿記とは、ルネサンス期に西洋で生まれて世界中に広まった帳簿記録の仕組みです。
各国における細かな会計基準の違いはあるものの、基本的な簿記のルールは万国共通です。
この黒字・赤字という概念も世界中で広く通用します。
例えば「赤字」を例にすると、フランス語では「dans le rouge」、ドイツ語では「in den roten Zahlen」、中国語では日本語と同じく「赤字」と言います。
このように黒字・赤字という考え方は各国で使われており、まさに世界共通語と言えるでしょう。
黒字・赤字の英語での表現方法
さて、本題に戻ります。
黒字・赤字の英語での表現方法について、ひとつずつ詳しく説明していきます。
「in the black」と「in the red」
上で紹介した通り、「黒字」は「in the black」、「赤字」は「in the red」と言い表すことができます。
基本的にはbe動詞を用いて「be in the black/red」のように表現することが多いですが、単に「black」や「red」単体で名詞として使うことも可能です。
以下、例文です。
今年、その会社は黒字/赤字です。
⇒ The company is in the black/red this year.
その会社は100万ドルの黒字/赤字です。
⇒ The company is a million dollars in the black/red.
なお、「in the black」は「黒字」という意味の他に「借金をしている」、「in the red」は「赤字」という意味の他に「借金をしていない」という意味でも使われます。
「in the black」は銀行口座残高がプラスの状態、「in the red」は銀行口座残高がマイナスの状態というイメージですね。
「surplus」と「deficit」
「surplus/deficit」は対義語で、「surplus」は「剰余、黒字」、「deficit」は「不足、赤字」という意味の名詞です。
黒字・赤字を表す際には、上の「in the black/red」と同じくらい一般的な表現です。
主に「have a surplus/deficit」、「in surplus/deficit」、「surplus/deficit reach (金額)」などの形でよく用いられます。
以下、例文です。
今年、その会社は黒字/赤字です。
⇒ The company has a surplus/deficit this year.
⇒ The company is in surplus/deficit this year.
その会社は100万ドルの黒字/赤字です。
⇒ The company had a million dollars surplus/deficit.
⇒ The company’s surplus/deficit reaches a million dollars.
「profit」と「loss」
「profit/loss」は対義語で、「profit」は「利益、利得」、「loss」は「損失、損害」という意味の名詞です。
主に「make a profit/loss」、「turn a profit」、「take a loss」などの形で用いられることが多いかと思います。
以下、例文です。
今年、その会社は黒字/赤字です。
⇒ The company makes a profit/loss this year.
その会社は100万ドルの黒字/赤字です。
⇒ The company makes a profit/loss of a million dollars.
ちなみに、会社の利益を算出する計算書類である「損益計算書」は、英語では「profit and loss statement」と言います。
色々な利益・損失の英語での表現方法
最後に、少し専門的な話になりますが、会計における様々な利益・損失の英語での表記方法をご紹介します。
売上総利益/売上総損失
⇒ Gross profit / Gross loss
「売上総利益/売上総損失」とは、売上から売上原価を差し引いた金額のことです。
「粗利」や「粗利益」とも呼ばれているものですね。
なお、「gross」は「全体の、総体の」という意味の形容詞です。
営業利益/営業損失
⇒ Operating income / Operating loss
「営業利益/営業損失」とは、上の「売上総利益/売上総損失」から更に販売費や一般管理費を差し引いた金額のことです。
この金額は日々のオペレーティング、すなわち企業が「本業で稼いだ金額」を示す指標となります。
経常利益/経常損失
⇒ Ordinary income / Ordinary loss
「経常利益/経常損失」とは、上の「営業利益/営業損失」に毎期経常的に発生する収益や費用(受取配当金や支払利息など)を加減算した金額のことです。
この金額は、「経常的な企業活動で稼いだ金額」を示す指標となります。
なお、「ordinary」は「普通の、通常の」という意味の形容詞です。
当期純利益/当期純損失
⇒ Net income / Net loss
「当期純利益/当期純損失」とは、上の「経常利益/経常損失」に特別に発生する収益や費用(災害損失など)を加減算し、法人税等を差し引いた金額のことです。
この金額は、企業が「最終的に稼いだ金額」を示す指標となります。
なお、「net」は「正味の、最終の」という意味の形容詞です。
まとめ
以上、黒字・赤字の英語での表現方法や、利益や損失の色々な表記を紹介してきましたが、いかがでしたか?
このページが皆さんの参考になれば幸いです。
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