「杖」は英語で何て言う?ステッキ、ワンド、スタッフ、ロッド、メイスなどの違い

このページでは、「杖」の英語での表現方法を紹介していきます。

ステッキ、ワンド、スタッフ、ロッド、メイスなど、「杖」を意味するそれぞれの英単語の違いについてもあわせて解説していきますので、参考にしていただければと思います。

覚えられるものから順番に覚えて、日常生活の中でも是非使いこなしてみてください。

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「杖」の英語表現一覧まとめ

それでは早速、「杖」に関する英語表現について、まずは簡単に違いを押さえていきましょう。

stick【よく使われる】
⇒ 歩きやすさやお洒落のために短期間使用する杖

cane【よく使われる】
⇒ 負担軽減のために日常的に使用する杖

wand
⇒ 魔法の杖

staff
⇒ 背の高さほどの長い杖

rod
⇒ 真っすぐで長い杖、釣り竿

pole
⇒ 真っすぐで長い杖、支柱

mace
⇒ 聖職者が儀式で用いる杖、突起が付いた棍棒

crutch
⇒ 松葉杖

septer
⇒ 王の象徴となる杖

いかがでしょうか。

主に日常生活においては、「stck」「cane」の2つがよく登場しますが、その他にも様々な英語表現がありますね。

それでは、次はこれらの英単語についてひとつずつ詳しく見ていきましょう。

stick【よく使われる】

⇒ 歩きやすさやお洒落のために短期間使用する杖

日本では「ステッキ」とも言われる「stick」は、主に歩きやすさやお洒落のために使う杖のことで、とても日常的に使われる英単語です。

なお、この「ステッキ」という日本語は、「stick」という英語の発音がなまったものと言われています。

ハイキングや街歩きなどの際に短い時間だけ使う、腰の高さほどの杖のことです。

英国紳士やマジシャンが持っているような杖をイメージしていただければと思います。

なお、「stick」には「棒」という意味もありますので、「杖」以外の意味で使われることもあります。

「杖」であることを明確に示したい場合は、「walking stick」のように表現すると良いかと思います。

cane【よく使われる】

⇒ 負担軽減のために日常的に使用する杖

「cane」は、主に歩行に伴う負担を軽減するために使う杖のことで、こちらも日常生活において頻繁に使われる英単語です。

「cane」は、「stick」よりも機能面に優れている傾向にあります。

お年寄りや障害を持っている方々が毎日使っているような杖をイメージしていただければと思います。

なお、目の不自由な方が使う「白杖(はくじょう)」のことは、「white cane」と言います。

wand

⇒ 魔法の杖

カタカナでは「ワンド」とも言われる「wand」とは、いわゆる魔法の杖のことです。

なお、魔法の杖のことは「magic wand」と呼ばれることもあります。

ゲームの中での武器やアイテムとしても、よく見かけるタイプの杖ですね。

先端に星が付いていたり、キラキラと光を放つようなものをイメージしていただければと思います。

staff

⇒ 背の高さほどの長い杖

カタカナでは「スタッフ」と表記する「staff」は、背の高さほどの長い杖のことを言います。

どちらかと言うと、都市部よりも農村地域で使われることが多いようです。

羊飼いが持っているような、細長くグリップの付いていない杖をイメージしていただければと思います。

用途としては多種多様で、歩行の補助としてだけでなく、武器として使われたり、聖職者が権威を示すためのツールとしても使われています。

rod

⇒ 真っすぐで長い杖、釣り竿

カタカナでは「ロッド」と表記する「rod」は、長くて真っすぐな形をした杖のことを指します。

こちらも用途は様々で、通常の用途のほか、聖職者が儀式で用いる道具や、刑罰や体罰の道具としても使われています。

「rod」は、杖のほかに「釣り竿」という意味でも使われる英単語です。

単に「rod」と言うと、まず釣り竿が連想されてしまうので、「walking rod」のように表現を工夫すると良いかと思います。

pole

⇒ 真っすぐで長い杖、支柱

カタカナでは「ポール」と表記する「pole」も、長くて真っすぐな形をした杖のことを意味しています。

杖のほかに、「支柱」という意味でも使われる英単語です。

特に登山やトレッキング用の杖を指すときによく用いられ、「walking pole」という名称で呼ばれることが多いです。

mace

⇒ 聖職者が儀式で用いる杖、突起が付いた棍棒

「メイス」と表記する「mace」は、聖職者が儀式において使う杖のことです。

なお、元々は聖職者が使う棍棒のことで、鎧を打ち破るための突起が付いているもののことを指していました。

中世において戦いに参加することとなった聖職者は、血を流すことを禁止されていたため、刃物ではなく棍棒のような鈍器を使用していました。

銃火器の発展と共にこのような鈍器は使われなくなりましたが、その後は権威の象徴として聖職者が使う杖を意味する英単語になりました。

crutch

⇒ 松葉杖

「crutch」は、松葉杖のことを言います。

足を骨折したときなどに、脇の下に挟んで使うタイプの杖ですね。

ちなみに「松葉杖」という名前は、この杖の形が松の葉のように二股に分かれていることから、その名が付けられました。

なお、「crutch」という英単語には、「支え、すがりつくもの」という意味もあります。

septer

⇒ 王の象徴となる杖

「septer」とは、王様が権威のしるしとして持っている杖のことで、「王笏(おうしゃく)」とも言います。

日本で言うところの三種の神器のような意味合いを持つ、とても神聖な杖のことです。

なお、イギリス英語において「septre」というスペルになります。

現在も、イギリス王室ではこの「septre」が代々受け継がれ、大切にされています。

まとめ

以上、「杖」の英語での表現方法を紹介してきましたが、いかがでしたか。

覚えられるものから順番に覚えて、日常生活の中でも是非使ってみてください。

このページが皆さんの参考になれば幸いです。

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