このページでは、TOEICテストに関する試験情報を紹介しています。
TOEICに関する基本的な情報を、この1ページに詰め込んでいますので、TOEIC試験情報の完全保存版としてご利用ください。
TOEICとは?
一般的にTOEICと呼ばれる試験の正式名称は「TOEIC Listening & Reading Test」です。
その他にも、「TOEIC Speaking Test」や「TOEIC Writing Test」、「TOEIC Bridge Test」といった試験も存在しますが、基本的には「TOEIC Listening & Reading Test」のことを指していると考えてください。
ちなみにTOEICとは、「Test of English for International Communication」の略で、国際コミュニケーション英語能力テストと訳されます。
企業への就職や転職、企業内での昇降格の際の選考基準として、広く用いられている試験です。
TOEICってどんな試験形式?
TOEICはマークシート形式のテストで、試験時間は2時間、問題数は200問です。
試験結果は合格・不合格という結果ではなく、10~990点のスコアで表されることとなります。
試験問題はPart1からPart7に分けられており、Part1からPart4はリスニングテスト、Part5からPart7はリーディングテストとなっています。
リスニングテストは45分で100問、リーディングテストは75分で100問という問題構成になっています。
TOEICの公式サイトにて、試験問題のサンプルを閲覧することができます。
http://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
リスニングテストはどのような問題が出る?
Part1は、用紙上の写真を見ながら4つのリスニング音声を聞いて、最も写真に当てはまる音声を解答する形式の問題です。
Part2については、ある質問とそれに対する回答のリスニング音声が3つ流れますので、最も適した回答の音声を選ぶ形式の問題です。
Part3では、複数の人物による会話のリスニング音声を聞き、用紙上に印刷された設問と選択肢を読んで、適切な選択肢を解答する問題です。
Part4はPart3と似ている出題形式ですが、複数の人物による会話を聞くのではなく、空港やニュースなどのアナウンスを聞くような問題となります。
リーディングテストはどのような問題が出る?
Part5は、短文の穴を埋める問題です。文法知識や語彙力を問われるセクションとなります。
Part6は、長文の穴を埋める問題です。Part4のような文法知識や語彙力に加えて、話の流れを理解して適切な選択肢を選ぶスキルも求められます。
Part7では、チラシやメールなどの様々な文章を読んで、与えられた設問に解答する形式の問題で、読解スピードの速さと正確性が必要となります。
リーディングテストは、リスニングテストに比べて受験者間での点差の付きやすいセクションになります。
以下の関連ページも是非ご覧ください。
>>TOEICを伸ばすにはリスニング・リーディングのどちらを勉強すべき?
TOEICの受験者数と平均スコアはどれくらい?
2017年度は、TOEICの公開テストで年間約120万人、TOEIC IPテスト(学校や企業の団体受験)で年間約130万人、合わせて年間約250万人が受験しています。
毎年、日本人の50人に1人が受験していると考えると、ものすごい規模ですね。
公開テストの平均スコアは各回とも580点前後です。
得点分布としては、880点で上位5%、820点で上位10%、750点で上位20%、690点で上位30%といった感じになっています。
なお、団体受験のTOEIC IPテストではしっかり勉強していない層も多く受験するため、平均点は約460点と低めになっています。
詳しくは、以下のページで紹介しています。
>>TOEICの年齢別・国別平均スコアは?公式試験データをまとめてみた
TOEICの試験日時と試験会場は?
公開テストについては年10回開催されており、試験会場は全国約80箇所に設けられています。
各試験日の1~2ヶ月前が申込締切となっており、試験終了から1ヶ月以内にスコアが届きます。
基本的には大学や専門学校が試験会場として使われることが多いです。
自分で試験会場を指定することはできませんが、基本的には自分の最寄りの試験会場が割り当てられ、そこで受験することとなります。
各受験回によって、試験を実施している会場と実施していない会場がありますので、特に地方にお住まいの人は最寄りの会場が試験を実施しているか確認した上で申し込みましょう。
TOEICの受験費用はどれくらい?
2018年現在、TOEICテストの受験料は税込で5,725円です。
最新の受験料は、TOEICの公式サイトでご確認ください。
また、インターネット割引なるものもあるようで、1年後に繰り返し受験する場合には税込5,092円で受験することができる割引制度も存在しますので、是非有効に活用してください。
もちろんですが、受験料の他に、勉強するためのテキスト代や試験会場までの交通費も必要になりますね。
TOEICの難易度ってどれくらい?
出題内容の難易度としては、高校卒業レベルの英語知識があれば充分解ける問題が多いです。
ただ、高校英語と大きく異なるところは、TOEICテストは時間的な面で余裕が少ないという点ですね。
英検と比較した場合、若干試験形式が異なるので一概には言えませんが、英検2級でTOEICスコア500点、英検準1級でTOEICスコア700点、英検1級でTOEICスコア900点が目安となります。
また、センター試験と比較した場合、センター70%でTOEICスコア450点、センター80%でTOEICスコア550点、センター90%でTOEICスコア650点が目安です。
TOEIC受験のための専門学校はあるの?
基本的にはテキストや問題集を購入して独学で勉強する人が多いかと思いますが、効率的に手っ取り早くスコアを上げたいのであれば専門学校を利用することも選択肢の1つです。
有名どころの総合専門学校で言うと、大原やTACなどが挙げられますね。
英語やTOEICに特化した専門学校を挙げるならば、ECCやAEON(イーオン)などの専門学校でしょうか。
少々受講料が掛かってしまいますが、就職活動や昇進試験を控えて時間が無い人は利用する価値はあるかと思います。
なお、参考書で独学を目指すのであれば、「特急シリーズ」の参考書が定番ですので、以下のページをご覧ください。
>>TOEIC特急シリーズのメリットとは?どれから始めるのがおすすめ?
TOEICのコスパってどうなの?
上でも書いた通り、TOEICスコアは就職や転職、昇進の際の参考として広く採用されています。
特に就職活動における効果は絶大で、面接やエントリーシートではどこの企業もTOEICスコアを聞いてきます。
せっかく時間を掛けて難しい資格を取得しても、汎用性の低い資格だとなかなか評価されにくいです。
その点、英語は仕事で絶対に必要になりますので、英語ができる人材は間違いなく重宝されます。
努力したら努力した分だけスコアという形でしっかりと評価に反映されるので、勉強する価値のある、コストパフォーマンスの高い資格と言えます。
TOEICスコア取得後のキャリアや転職は?
日本企業においてTOEICテストは英語力を測る上でのメジャーな指標になっていますので、好スコアを取得できれば海外出張や海外赴任の候補に挙がってきます。
会社によっても異なりますが、目安としては600点で海外出張が可能、700点で海外赴任が可能といったところでしょうか。
また、就職市場や転職市場においても、ほぼ全ての会社・職種で評価対象になりますので、広範囲につぶしの効く強力な武器となりますね。
上場企業への就職や転職で評価される目安としてはTOEICスコア700点が一応のラインですが、国際部門のように英語を多用する部署では800点程度のスコアを持っていると安心ですね。
以下のページも参考にしてみてください。
>>英語を活かせる仕事・職種一覧まとめ(必要なTOEICスコア別)
まとめ
以上、TOEICテストについての紹介でした。
興味のある人は、是非TOEICテストへの挑戦を検討してみてください。
以下のページも見ていってくださいね。
>>TOEICの年齢別・国別平均スコアは?公式試験データをまとめてみた
>>就活生必見!入社にTOEICスコアは何点必要?各企業の採用基準をまとめてみた