このページでは、味・味覚の英語での表現方法について解説しています。
是非このページを参考に、色々な味を英語で表現してみてください。
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5つの基本味の英語表現まとめ!
それでは早速、様々な味・味覚を英語でどのように言い表すのか、解説していきます。
まずは、5つの基本味(五味)と言われている、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味からスタートです。
甘い
⇒ sweet, sugary, sirupy, honeyed, luscious
「sweet」は甘味を表す一般的な単語で、お菓子を意味する「スイーツ(sweets)」という言葉にもなっていますね。
ちなみに、ホテルの「スイートルーム(suite room)」は「特別室、一続きの部屋」という意味なので、「甘い部屋」という意味ではありません。
「sugary」は砂糖の甘み、「sirupy」はシロップのような濃い甘みのことで、「甘ったるい」というネガティブな意味でもよく使われます。
一方で、「honeyed」は蜜のような心地良い甘み、「luscious」は果物やワインなどの香りの良い甘みのことを指し、基本的にはポジティブな意味で使われます。
酸っぱい
⇒ sour, tart, acidic, vinegary
「sour」は酸味を表す一般的な言葉で、レモンのような酸っぱさだけでなく、サワークリームやヨーグルトのような乳製品が発酵した酸っぱさにも使うことができます。
ポジティブな意味にも、ネガティブな意味にも用いられる単語です。
「tart」は酸味の強い果物や完全に熟していない果実のような、きゅっとした酸っぱさを表します。
比較的ポジティブなイメージの強い単語です。
「acidic」は全く熟していない果物などの強い酸味を意味する言葉で、基本的にはネガティブな場面で、美味しくないものに対して使われることが多いかと思います。
なお、「subacid」で「少し酸っぱい」という意味にもなります。
「vinegary」は文字通り、お酢が効いている酸っぱさを意味します。
しょっぱい、塩辛い
⇒ salty, briny, brackish
「salty」は「塩気のある、塩味」という意味で、現代において塩気を表す際には最も一般的な表現です。
カクテルの「ソルティドッグ」やキリンビバレッジの「ソルティライチ」など、色々な商品名にもなっていますね。
また、「briny」は「塩辛い」という意味で、古くはよく使われていた表現のようです。
「brine」は「海水」という意味の名詞で、海のように塩辛いということですね。
「brackish」も「塩気のある、塩辛い」という意味で使われますが、こちらは不快でネガティブな味に対して使われる英単語です。
ちなみに、淡水と海水が混じっている「汽水」は、「brackish water」と言います。
苦い
⇒ bitter
「bitter」は苦みを表現する一般的な表現です。
コーヒーやチョコレート、ビールなど、色々なものに対して使われる単語です。
また、「bittersweet」は「ほろ苦い」という意味で、苦みと甘みが混ざった味のことです。
その他、ほとんど砂糖の入っていないチョコレートのことを指すこともあります。
うま味がある
⇒ umami, savory, brothy
「うま味」は比較的最近になってから日本で初めて発見された味覚なので、そのまま「umami」という言葉が英語でも使われています。
だしの元となる昆布や鰹節、椎茸、肉類などに多く含まれる、アミノ酸や核酸の一種です。
無理やり英語で表現する場合には、「味のよい、風味のある」という意味の「savory」や、「肉の出汁の、ブイヨンの」という意味の「brothy」がこれに近いかと思われます。
味・味覚の英語表現まとめ!
次に、その他の様々な味について、五十音順でご紹介していきます。
味のない
⇒ flat, plain, tasteless
「flat」も「plain」も同じように用いられ、「味のない、味の少ない」という意味です。
「flat」は炭酸飲料やビールの「気が抜けた」という意味もあり、「plain」はプレーンヨーグルトのように「味付けがされていない」という意味でも使われます。
「tasteless」はネガティブな意味で使われることが多く、「味が無くてつまらない、味が足りない」というようなニュアンスになります。
あっさりした、薄い
⇒ plain, light, bland
上でも紹介したように、「plain」には「あっさりした」という意味もあります。
また、「light」は「あっさりしていて軽い食べ物、軽食」というニュアンスです。
一方、「bland」はネガティブな意味で使われることが多く、味が薄いせいで美味しくなかったり、味がつまらないことを表します。
油っこい
⇒ oily
「oily」は「油」が多く含まれていることを指し、日本語で言うところの「ギトギト」に近いかと思います。
オリーブオイルをふんだんに使うアヒージョやパスタのようなイメージです。
脂っこい
⇒ greasy
「greasy」は油ではなく、牛脂やラードといった「脂」が多く含まれていることを指します。
日本語で言うところの「こってり」に近く、ラーメンやステーキのようなイメージです。
甘酸っぱい
⇒ sour‐sweet
「sour‐sweet」は、フルーツや酢豚といった甘酸っぱい味を表現する英単語です。
「sweet‐and‐sour」と表記されることもあります。
美味しい
⇒ delicious, tasty, good, nice, yummy
「delicious」は、私たち日本人に最も馴染みのある「美味しい」の表現かと思います。
「非常に美味しい」といったニュアンスの言葉で、フォーマルというか堅苦しい感じになってしまうので日常生活ではそこまで頻繁には使われません。
「tasty」は日常生活でもよく使われる、深い味わいを表す表現です。
味だけでなく、香りや風味が良いという意味もあります。
「good」や「nice」も美味しさを表す際の一般的な表現です。
「It tastes good.」のように使うと自然かと思います。
「yummy」は幼児語とされていますが、家族や友人同士などのようなカジュアルなシーンでは大人もよく使うフレーズです。
「yum」とも言い、ニュアンスとしては「うまい!」といった感じです。
香りの良い
⇒ zesty, savory, aromatic
「zesty」は、美味しそうな強い香りがするというニュアンスの英単語です。
食欲を掻き立てるような、ぴりっとした良い香りのことを指します。
イメージとしては、カレーや香辛料がそれに近いかと思います。
「savory」もポジティブな意味で使われる言葉で、特に塩や胡椒などでぴりっとした美味しさに対して使われる表現です。
なお、イギリス英語では「savoury」というスペルになります。
「aromatic」も同様に、芳しい良い香りのことを意味します。
アロマオイルのようなイメージが強いかもしれませんが、食べ物や飲み物に対しても使うことができ、コーヒー、お茶、パンなど色々なものを表現する際に用いられます。
硬い
⇒ hard, tough, rubbery, crusty
「hard」は飴や氷のような弾力の無い硬さのことで、「tough」は肉のようになかなか嚙み切れないものに対してよく使われます。
また、「rubbery」は「ゴムのような」という意味で、肉類やホルモン、タコといったようなものに対して用いられるネガティブなニュアンスの表現です。
「crusty」はフランスパンのように、外が硬くて中が柔らかいものに対してよく使われます。
辛い
⇒ hot, spicy, peppery, pungent, piquant
「hot」は辛さを表現する最も一般的な表現で、唐辛子やわさびなど様々な辛さに対して使うことができます。
「hot」には「熱い」という意味もあり、汗をかいて熱くなるような辛さというニュアンスですね。
「spicy」は胡椒やガラムマサラのような香辛料によるピリッとした辛さのことを指し、基本的にはポジティブな意味で使われます。
特に、胡椒による辛さのことは「peppery」とも言います。
「pungent」は強い香りや味を伴うピリッとした辛さのことで、山椒やキムチのようなイメージです。
また、「piquant」は「pungent」に近いニュアンスの言葉ですが、特に旨味があって食欲をそそるようなポジティブな場面で使われます。
気の抜けた
⇒ flat, stale
「flat」は、サイダーやのような炭酸飲料の「気が抜けた」という意味があります。
上で紹介したように、「味のない」という意味でも用いられます。
また、ビールなどのお酒の場合は「stale」という表現もよく使われます。
「stale」には「腐っている」という意味もあります。
腐っている
⇒ bad, rotten, stale, rancid
「bad」はダメになって食べられないものを指す一般的な表現で、「go bad」というフレーズでよく使われます。
「rotten」も同様に、腐敗してしまって食べられなくなったものを意味します。
「stale」はパンや卵、肉類など色々な食材に使える表現で、こちらは時間が経って古くなってきたというニュアンスです。
上で紹介したように、ビールなどの「気の抜けた」という意味もあります。
また、「rancid」は腐ったような臭いや味がするという意味で、特にバターなどの油ものに対してよく使われます。
濃い、濃厚な
⇒ rich, strong
「rich」は濃厚というニュアンスの強い英単語で、生クリームやバターがたくさん含まれている食品によく使われる表現です。
日本においても、「リッチミルク」のような商品名のアイスやお菓子はたくさんありますね。
一方で、コーヒーが濃い、アルコールが濃いといった場合は「strong」がよく使われます。
最近では「ストロング系」のアルコール飲料が流行していますね。
香ばしい
⇒ savory
少し焦げたような良い香りである「香ばしさ」を英語で表現することは難しく、なかなか一対一で対応する英語というものは存在しません。
その中で、香り高くてポジティブなニュアンスで使える英単語をひとつ挙げるとすれば、「savory」になるかと思います。
また、「smoky」「roasty」「spicy」といった単語にも同じような意味があるので、最も適したものを選んでいただければと思います。
コシがある、弾力のある
⇒ chewy
「コシがある」という日本語は、「chewy」という英単語で表現することができます。
うどんやグミのように、噛みごたえのある食感のことですね。
コクがある
⇒ rich, full-bodied, robust
上でも紹介したように、バターなどの乳製品による濃厚さを表す場合は「rich」をよく使います。
また、お酒の豊潤さ、味わい深さを表現する場合は「full-bodied」が用いられます。
ワインの用語においても、味や香りが強くて色の濃い赤ワインは「フルボディ」と言いますね。
また、「full-bodied」と同じくワインのコク深さを意味するものとして、「robust」という言葉もあります。
こってりした
⇒ heavy, stodgy
一般的には「heavy」という表現がよく使われます。
この「heavy」には、日本語で言うところのヘビーな食事、つまり「お腹にたまる」という意味もあります。
また、「stodgy」という単語も似た意味を持っており、胃にもたれたり不健康であるというニュアンスでよく用いられます。
サクサクした、パリパリした
⇒ crispy, crunchy
「crispy」と「crunchy」は両方とも同じような意味を持っており、使い分けの難しい単語です。
どちらかと言えば、「crispy」はベーコンやフライドチキンのように、硬い部分が薄いものに対してよく使われます。
一方で、「crunchy」はポテトチップスやクッキーのように、硬い部分が多くて大きな音が鳴るような食べ物に対してよく使われる表現です。
ザラザラした、きめの粗い
⇒ grainy
ザラザラした食感は「grainy」という言葉で言い表すことができます。
ちなみに「grain」は「粒、穀物」という意味で、粒っぽいというニュアンスですね。
刺激のある
⇒ sharp, biting, tangy
「sharp」は鋭い味を意味する言葉で、特に酸っぱさや苦さを表現する際によく用いられます。
「biting」は突き刺すような痛烈な刺激を表現する言葉で、色々な味に対して使われます。
わさびや唐辛子などが良い例かと思います。
「tangy」は特に酸味や辛味を表現するときに使われます。
レモンやライムなどの柑橘類や、カレー、エスニック料理などに対してよく用いられる単語です。
しっとりした
⇒ moist
「moist」は水分や油分を含んでしっとりした感覚を表す単語です。
特に、ケーキやマフィンのようなスポンジ状のものに対してよく使われます。
渋い
⇒ astringent, acerbic
一般的には「astringent」がよく用いられ、鋭い渋みを表す言葉です。
「acerbic」という単語も使われることがありますが、こちらはどちらかというと酸っぱさのある渋みというニュアンスで、フルーツなどによく用いられます。
ジューシーな
⇒ juicy
私たち日本人の感覚と同様に、「juicy」で問題ありません。
基本的にポジティブな意味で用いられ、果汁だけでなく肉汁のことを指すときにも使えます。
熟している
⇒ mellow, luscious
熟した果実の芳醇さを表したいときには、「mellow」という単語がよく使われます。
また、熟成したワインやチーズ、保存食品などにも用いられます。
シュワシュワの
⇒ fizzy
シュワシュワの炭酸飲料は「fizzy」と言い表すことができます。
カクテルの「ジンフィズ」はジンと炭酸水で作られますし、マクドナルドのメニューには「マックフィズ」というドリンクもありますね。
新鮮な
⇒ fresh
「fresh」は私たち日本人にも馴染み深い表現ですね。
軽くてシャキッとした野菜やハーブ類に対してよく使われる表現です。
スモーキーな
⇒ smoky
そのまま、「smoky」で問題ありません。
燻製肉やスモークサーモンなど、色々な食材に使える表現です。
清涼感のある
⇒ cooling
涼しさを感じさせる風味のことは「cooling」と表現します。
特に、ミントやセロリなどが良い例かと思います。
生臭い
⇒ fishy, gamy
魚臭いときは「fishy」と言います。
また、肉臭いときは「gamy」と言い、新鮮でない肉に対して使われる言葉です。
ちなみに、「game」とは「獣肉」という意味の名詞です。
なめらかな、舌触りの良い
⇒ smooth, creamy
「smooth」が最も一般的な表現で、ザラつきの無いスープやクリーム、プリンなどによく使われます。
また、シチューやパスタなど、ミルクや生クリームがふんだんに使われているものには「creamy」という表現も使えるかと思います。
ぬるい、生温かい
⇒ lukewarm
生温かいもの、冷めたものは「lukewarm」と表現できます。
コーヒーやお茶などの液体物に対してよく使われる表現で、ポジティブな意味にもネガティブな意味にも用いることができます。
ネバネバした、ベタベタした
⇒ sticky, gooey
「sticky」はネバネバ、ベタベタした食品を表現する英単語です。
納豆や蜂蜜、キャラメルなどが良い例かと思います。
「gooey」はべっとり、ねっとりというニュアンスの表現です。
砂糖の掛かったシナモンロールや、とろけて糸を引くチーズのようなイメージです。
パサパサした
⇒ dry
乾燥して水分の少ない食品は「dry」と言います。
ナッツやレーズンなどのように、乾燥している方が良い食べ物もあるので、ポジティブな意味でも使われる英語表現です。
フルーティーな
⇒ fruity
フルーツの風味がすることは「fruity」と表現できます。
実際に果汁や果肉が含まれていない食べ物や飲み物についても、この単語を使うことができます。
ふわふわした
⇒ fluffy
「fluffy」は、ケーキや卵などのように空気を含んで柔らかいもののことを指します。
ちなみに、「fluff」は「綿毛」という意味の名詞です。
不味い
⇒ bad, disgusting, tasteless, bland
「bad」は不味いことを表現する一般的な表現です。
「It tastes bad.」のような形で使われることが多いかと思います。
「disgusting」は強い嫌悪感を表す言葉で、気持ち悪くてむかむかするような不味さというニュアンスです。
「tasteless」と「bland」は上にも登場しましたが、「tasteless」は味が無くて不味い、「bland」は味が薄かったりつまらないせいで不味いという意味になります。
まろやかな、マイルドな
⇒ mild, mellow, creamy
「mild」が最も一般的な表現で、オールマイティーに色々な場面で使うことができるかと思います。
辛さを抑えたカレーなどは「mild」となります。
「mellow」は熟成することによって生まれる芳醇さを意味し、フルーツやワイン、チーズなどに使える言葉です。
また、牛乳や生クリームなどの乳製品によるまろやかさは「creamy」がよく使われます。
みずみずしい、水っぽい
⇒ succulent, watery
「succulent」はフルーツやジューシーな肉類のように、みずみずしくて柔らかいものに対して使われます。
基本的にはポジティブな意味の表現です。
「watery」は「水っぽい」という意味で、基本的にはネガティブなニュアンスで使われる英単語です。
薄いお茶やスープなどによく用いられます。
柔らかい
⇒ soft, tender, mushy
「soft」は柔らかさを表す一般的な単語で、色々な食べ物に対して使える表現です。
「tender」には「楽に噛み切れる、壊れやすい」というニュアンスがあり、特に肉類によく使われる単語です。
ヒレなどの柔らかい部位の肉のことを「テンダーロイン」と言いますね。
「mushy」はマッシュポテトやお粥のようにドロドロして柔らかい食べ物を指し、ネガティブな意味で使われることの多い表現です。
~のような
⇒ 名詞+y
食べ物の名前に「y」を付けることで、「~のような、~の味の」という意味の形容詞になるものがたくさんあります。
例えば「cream」に「y」を付けると「creamy」になりますね。
これまで上で登場していないもののうち、よく使われる表現を紹介していきます。
buttery ⇒ バター味の
cheesy ⇒ チーズ味の
Citrusy ⇒ 柑橘風味の
garlicky ⇒ ニンニク風味の、ニンニク臭い
gingery ⇒ しょうが風味の、しょうが臭い
lemony ⇒ レモン味の
minty ⇒ ミント風味の
まとめ
以上、味・味覚の英語表現について紹介してきました。
このページが皆さんの参考になれば幸いです。
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