このページでは、英語を母国語とする人が多い、英語を話す国をランキング形式で紹介しています。
なお、このランキングでは母国語(第一言語)として英語を話す人数を集計しています。
第二言語として英語を使用している人はカウントしておりませんので、その点はご注意ください。
また、英語人口は日々変動するため、現時点での正確な数値とは異なります。
あくまで参考としてご覧ください。
また、以下のページも合わせてご覧ください。
>>言語別GDPランキング!ビジネスで役立つ、経済規模の大きい言語は?
>>衝撃!日本人の英語力はずば抜けて低かった!その理由とは?
英語を第一言語とする人口の国別ランキング
それでは早速、英語を母国語とする人口のランキングを紹介しています。
最も英語を話す国はどこなのでしょうか。
第1位 アメリカ
⇒ 約2億2,550万人
非常に大きな人口を有していることもあり、アメリカ合衆国がぶっちぎりの第1位です。
総人口は約2億8,100万人なので、国民の約80%がネイティブスピーカーということになります。
80%という数字は案外低く感じるかもしれませんね。
アメリカの中には、ヒスパニックのように母国語はスペイン語で、第二言語として英語を話す人も多く住んでいるためです。
第二言語まで含めると、アメリカ合衆国の国民の95%が英語を話しています。
第2位 イギリス
⇒ 約5,810万人
第2位は、英語発祥の国であるイギリスです。
総人口は約6,100万人ですので、人口の約95%がネイティブスピーカーとなります。
母国語として英語を話す人の比率が、アメリカに比べると非常に高くなっています。
移民に対して厳しい政策を取っていることも一因と考えられます。
なお、第二言語として英語を話す人は総人口の約2%で、これを含めると国民全体の約97%が英語を話す国ということになります。
第3位 カナダ
⇒ 約1,770万人
第3位は、イギリス連邦の加盟国でもあるカナダです。
総人口は3,300万人なので、ネイティブスピーカーの比率は53%です。
アメリカやイギリスに比べると、ネイティブの比率が低いことが特徴です。
カナダにはイギリスだけでなくフランスからも多くの移民が移り住んだため、フランス語を母国語とする人々もたくさん存在しているためです。
また、中国系などのアジアからの移民も多く、言語という点では多様性にあふれている国です。
第4位 オーストラリア
⇒ 約1,500万人
第4位は、イギリス連邦の加盟国であるオーストラリアです。
オーストラリアの総人口は約2,100万人なので、ネイティブ比率は約70%です。
こちらも、歴史的には色々な国から移民が集まってきた経緯があり、そこまで母国語として英語を話す人の比率は高くありません。
英語の他に、中国語、イタリア語、アラビア語などが多く話されている多民族国家です。
英語を第二言語としている人は総人口の約11%なので、第二言語まで含めると国民の8割以上が英語を話す国です。
第5位 アイルランド
⇒ 約410万人
第5位はイギリスのお隣、アイルランドです。
総人口は約440万人なので、国民の約93%がネイティブです。
第二言語とする人々は全体の約5%なので、これを含めると約98%もの人々が英語を話す国です。
非常に高いネイティブ比率ですね。
アイルランドは歴史的にそれほど豊かな国では無かったため、移民がそれほど流入してこなかったことが要因に挙げられます。
第6位 ナイジェリア
⇒ 約400万人
第6位は意外かもしれませんが、アフリカのナイジェリアです。
英語をネイティブとする国民の比率は約3%と非常に少ないですが、総人口が1億4,800万人と多いこともあって、この位置にランクインしています。
なお、ネイティブは少ないものの、第二言語として英語を話す人の比率は非常に多く、50%以上の国民が英語を話しています。
ナイジェリア国内には多くの民族が存在しており、500以上の言語が話されているため、各民族の間で共通語が必要となります。
その共通語として、英語が広く使われるようになったという経緯があります。
第7位 ニュージーランド
⇒ 約370万人
第7位は、オーストラリアのお隣のニュージーランドです。
この国もイギリス連邦の加盟国で、エリザベス女王を君主としています。
総人口は約430万人であり、全国民の約86%がネイティブスピーカーです。
英語の他には、先住民族のマオリ語や、ポリネシアのサモア語を話す人々もたくさん存在します。
また、中国系などのアジア人も数多く住んでいます。
第8位 南アフリカ
⇒ 約370万人
アフリカ大陸の最南端、南アフリカ共和国が第8位です。
全人口である約4,800万人のうち、約8%がネイティブスピーカーです。
南アフリカは一般的には英語圏というイメージかもしれませんが、母国語として英語を話す人の比率は低い国です。
実際に英語を第一言語としている層は、都市圏に住むイギリス系やインド系の住民のみに限られています。
英語を第二言語として話せる層は総人口の2割程度である約1,000万人にとどまっており、その他大多数の国民はあまり英語を話せないというのが実情のようです。
第9位 フィリピン
⇒ 約340万人
第9位は東南アジアの島国、フィリピンです。
全人口は約9,700万人なので、ネイティブスピーカーは全体の約4%にとどまります。
日常的にはフィリピン語やタガログ語が広く使われている国です。
しかし、かつてアメリカの植民地だったこともあって、第二言語として英語を使う国民は非常に多く、これを含めると80%近くの人々が英語を話す国と言えます。
第10位 ジャマイカ
⇒ 約260万人
カリブ海のキューバの南に位置する島国、ジャマイカが第10位です。
総人口は約270万人なので、約96%の国民が英語のネイティブスピーカーです。
かつてイギリスの植民地であったため、今もなおその影響を色濃く受けていると言えます。
以上、英語人口(英語を第一言語として話す人口)の多い国、ベスト10でした。
最後に、インドとシンガポールを番外編として載せておきます。
第12位 シンガポール
⇒ 約66万人
シンガポールの総人口は約510万人なので、ネイティブスピーカーは全体の約13%にとどまり、第12位という順位になっています。
かつてイギリスの植民地だったため、英語圏というイメージが非常に強いかもしれませんが、移民が多いため中国語やマレー語を第一言語としている国民がたくさんいます。
ただ、言語に堪能な国民が非常に多く、中国語とのバイリンガルやマレー語も話せるトリリンガルも珍しくありません。
そのため、第二言語なども含めた実際に英語を話せる人口の比率は、非常に高い水準にあります。
第23位 インド
⇒ 約23万人
こちらも英語圏の国としてのイメージが強いインドですが、ネイティブはたったの23万人程度で、第23位という順位にとどまっています。
全人口が約10億3,000万人なので、ネイティブスピーカーは全体の0.1%以下ですね。
インドは言語が多様な国で、ヒンディー語やベンガル語など、たくさんの言語が第一言語として使われています。
なお、第二言語として英語を使っているのは、全人口の1割にあたる約1億人と言われています。
まとめ
以上、英語を母国語(第一言語)とする人が多い国のランキングでした。
海外留学先を決めるときは、このような第一言語話者の比率も考慮した上で決めると良いかと思います。
以下のページもどうぞ。
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