このページでは、様々な「糸」の英語での表現方法を紹介していきます。
糸には色々な種類があるため、どのように英語で言い表せばいいのか分かりにくいかと思います。
是非このページを参考に、上手く使い分けていただければと思います。
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糸を表す英語・英単語
「糸」は英語で、yarn、thread、またはstringと言います。
まずは、基本となるこれらの単語の違いを見ていきましょう。
yarn
⇒ ヤーン
「yarn」は「紡ぎ糸」という意味で、編み物に使われるような比較的「太い糸」のことを意味します。
もこもこした毛糸や、手芸に使われる編み糸のようなイメージです。
なお、この「yarn」は一般的には繊維の糸を表現する際に使われる単語です。
thread
⇒ スレッド
「thread」は「縫い糸」という意味で、裁縫や縫製に使われる「細い糸」のことを指します。
ミシン糸や刺繍糸、針穴に通して使うような糸のことです。
なお、この「thread」は「話の脈絡」や「一筋の煙」といったように、繊維以外のものに対してもよく使われます。
電子掲示板にも「スレッド」という言葉がありますが、それもこの「thread」に由来しています。
string
⇒ ストリング
「string」は、どちらかと言うと「ひも、弦」に近い意味になります。
たこ糸や楽器の弦などのような、細いロープ状のものというイメージです。
一般的に、「thread」よりも太いものを指す英単語です。
色々な種類の糸を表す英語・英単語一覧まとめ!
次は、様々な糸の英語表記を五十音順に紹介していきます。
先程紹介した、基本となる3つの単語(yarn, thread, string)を意識した上で見ていきましょう。
麻糸
⇒ hemp yarn, twine
麻の繊維から作られた糸は、「hemp yarn」や「twine」と言います。
「hemp」は「麻」という意味ですが、「大麻、マリファナ」という意味でも使われるので注意しましょう。
「twine」とは撚り合わせて作られた「撚り糸」のことで、主に包装梱包などに使われるような「麻糸、麻ひも」を指します。
糸こんにゃく
⇒ konjac noodles
糸こんにゃくは「糸」ではなく「麺」という意味の「noodle」を使って、「konjac noodles」と表現します。
または、ローマ字のまま「konnyaku noodles」と表記されることもあります。
「konjac」や「konnyaku」は日本語から生まれた英単語で、日本から世界に広がった食べ物であると言えますね。
生糸
⇒ raw silk thread
生糸とは蚕の糸を数本集めて1本にした、加撚や精練といった加工処理前の糸のことで、英語では「raw silk thread」と言います。
「thread」を付けずに、「raw silk」と呼ばれることもよくあります。
戦前の日本は、全世界における生糸生産の約8割を占める生糸生産大国でした。
蜘蛛の糸
⇒ spider’s thread, spider silk
蜘蛛の糸はそのまま「spider’s thread」と表現するか、または「spider silk」となります。
「silk」とは、「絹、絹糸」という意味ですね。
ちなみに、巣の形になった蜘蛛の糸は「spider web」と言います。
毛糸
⇒ wool yarn, knitting wool
毛糸は「wool yarn」と言い、「woolen yarn」と表現することもできます。
また、「yarn」だけでも、毛糸のようなもこもこした太い糸というニュアンスは伝わります。
羊毛から作られた一般的な毛糸は「wool yarn」ですが、綿から作られたものは「cotton yarn」、化学繊維のレーヨンから作られたものは「rayon yarn」と言います。
また、羊毛から作られた編み糸なので、「knitting wool」という表現もよく使われます。
絹糸
⇒ silk thread
カイコの繭から生産される動物繊維である絹糸は、「silk thread」と言います。
滑らかでつやのある、綺麗な糸ですね。
絹糸は細いので英単語としては「thread」となりますが、毛糸のように太いものに対しては「silk yarn」という表現も使われます。
しつけ糸
⇒ basting thread, tacking thread
布がズレないように仮縫いをするためのしつけ糸は、「basting thread」や「tacking thread」と言います。
「baste」は「仮縫いをする」という意味の動詞です。
また、「tack」は「仮縫い、しつけ」という意味の名詞や、「留める」という意味の動詞として使われる英単語です。
凧糸
⇒ kite string
凧を揚げるための凧糸は、「kite string」と言います。
「kite」は、空を飛ぶ「凧」という意味の名詞です。
凧糸には「糸」という名前が付いているものの、どちらかと言うと頑丈な「ひも」に近いので、「string」が適切ですね。
釣り糸
⇒ fishing line
釣り糸は「fishing line」と言います。
上では紹介しませんでしたが、「line」にも「糸」という意味があります。
特に細くて強い糸に対して使われることが多く、洗濯物を干すためのロープは「clothesline」と言います。
ナイロン糸
⇒ nylon thread, nylon yarn
化学繊維のナイロンの糸は「nylon thread」や「nylon yarn」と言います。
耐久力があって軽いことから、レインコートやエプロンなどによく使われる素材です。
上でも解説したように、比較的細い糸については「thread」、太い糸については「yarn」という表現が使われます。
撚糸
⇒ twisted yarn
細い糸同士を撚り合わせて強度を上げられた撚糸は、「twisted yarn」と言います。
「twist」とは「ねじる、撚る」という意味の動詞です。
また、細い撚糸の場合は「twisted thread」と表現することもあります。
縫合糸
⇒ surgical suture
手術において傷口を縫うための縫合糸は「surgical suture」と言います。
「surgical」は「外科の、手術の」という意味の形容詞です。
「suture」とは医学用語で「傷の縫合」という意味があり、これに加えて「縫合するための糸」という意味でも使われています。
ポリエステル糸
⇒ polyester thread, polyester yarn
化学繊維のポリエステルの糸は「polyester thread」や「polyester yarn」と言います。
しわになりにくく速乾性があることから、ベッドシーツやズボンなどによく使われる素材です。
先ほども解説したように、比較的細い糸については「thread」、太い糸については「yarn」という表現が使われます。
ミシン糸
⇒ sewing thread
ミシン糸は「sewing thread」と表現します。
「sewing」とは「縫製、裁縫」のことで、ミシンは英語で「sewing machine」と言いますね。
ちなみにミシンの針に通す上糸は「needle thread」や「upper thread」、ボビンに巻き付ける下糸は「bobbin thread」や「lower thread」となります。
綿糸
⇒ cotton yarn, cotton thread
綿から作られた綿糸は、「cotton yarn」または「cotton thread」と表現します。
基本的に太い糸のことは「cotton yarn」、細い糸のことは「cotton thread」と言うことが多いかと思います。
冒頭で学んだ、「yarn」と「thread」のイメージをもう一度思い出してみてください。
まとめ
以上、様々な「糸」の英語での表現方法を紹介してきましたが、いかがでしたか?
このページが皆さんの参考になれば幸いです。
ちなみに「糸電話」は、英語では「tin can telephone」と言います。
「tin can」とは「空き缶、ブリキ缶」という意味で、日本では糸電話を作るときには紙コップを使うことが多いかと思いますが、海外では缶がよく使われるのですね。
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