このページでは、最近生まれた新しい英語・英単語を紹介していきます。
近年はエコバッグ、ツイート、フリック、ビットコインなどの語句が広辞苑に追加されて話題になりましたが、海外の辞書にも新しい語句は日々追加されています。
是非、お気に入りの英語・英単語を探してみてください。
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最近辞書に追加された新しい英語・英単語一覧
それでは早速、最近辞書に追加された新しい英語・英単語を紹介していきます。
日本語で解説も併記していますので、是非英語学習にもお役立てください。
social distancing
⇒ ソーシャルディスタンシング
「他者との間に社会的距離を保つこと」という意味です。
新型コロナウィルスの影響で一気に広まり、オックスフォード辞典などに2020年に追加されたフレーズです。
日本においては「ソーシャルディスタンス(social distance)」と言われることが多いですが、これは「特定の個人やグループを排除したり心理的距離を置くこと」という意味の社会学用語でもあるため、英語圏ではあまり使われていないようです。
physical distancing
⇒ フィジカルディスタンシング
上と似ていますが、「他者との間に物理的距離を保つこと」という意味です。
このフレーズも新型コロナウィルスの影響で広まり、メリアムウェブスター辞典などに2020年に追加されています。
新型コロナウィルスが流行した当初は「social distancing」や「social distance」という用語がよく使われましたが、混同や誤解を防ぐため、世界保健機関(WHO)が「physical distancing」というフレーズに言い換えることとなりました。
WFH
⇒ ワーキングフロムホーム、ワークフロムホーム
「working from home」や「work from home」の略で、「在宅勤務」という意味です。
この単語もコロナウィルスの影響により使用される頻度が増え、2020年にメリアムウェブスター辞典などに追加されました。
会社のスケジューラーに入力する際などによく使われるフレーズです。
forehead thermometer
⇒ フォーヘッドサーモメーター
「forehead」は「額、おでこ」という意味で、「額で計測する体温計」のことです。
コロナウィルスの影響により広く使われるようになった、ガンタイプの非接触体温計を指すことが多いかと思います。
元々古くから存在するフレーズではありますが、2020年にメリアムウェブスター辞典などに追加されています。
microtargeting
⇒ マイクロターゲティング
「年齢や性別、住所、趣味といった個人のデータを詳細に分析することによって、効果的な広告配信や選挙活動を行うこと」を言います。
家の近くにあるお店の広告が優先的に表示されたり、WEBやSNSの履歴に基づいてその人に適した広告を配信するような戦略のことです。
2020年にメリアムウェブスター辞典などに追加された英単語です。
dark web
⇒ ダークウェブ
「通常の方法ではアクセスできず、匿名性やプライバシーが守られているウェブサイト」のことです。
Googleなどの検索エンジンではヒットせず、アクセス情報を追跡することもできないことから、詐欺や違法取引などに用いられることもあります。
メリアムウェブスター辞典などに2020年に追加された英単語です。
deepfake
⇒ ディープフェイク
「AIなどの高度な技術を用いて作られるフェイク画像や動画」のことを言います。
例えばスマホアプリのSNOWでは2人の顔を入れ替えた画像を作ることができますが、このような合成技術を応用して作られた虚偽のメディアのことです。
この英単語は2018年頃から使われ始め、メリアムウェブスター辞典などに2020年に追加されました。
screen time
⇒ スクリーンタイム
スクリーンを見る時間、つまり「スマートフォン、パソコン、テレビといったデバイスの使用に費やされた時間」のことです。
最近では、スマートフォンの使用時間やよく使うアプリなどをレポート形式で確認できるような機能も出てきましたね。
なお、この単語は2019年にメリアムウェブスター辞典などに追加されています。
⇒ インスタグラムに投稿する
「Instagram」は有名な写真共有SNSですが、「instagram」を「インスタグラムに投稿する」という意味の動詞としても用いることができます。
なお、この単語は2018年にメリアムウェブスター辞典などに追加されています。
また、まだ辞書には載っていませんが、「インスタ映えする」という意味の形容詞として「instagrammable」という単語が使われるようになってきています。
その他に、「google」を「googleで検索する」という意味の動詞として使ったり、「skype」を「skypeで通話する」という意味の動詞として使う用法も増えてきているようです。
escape room
⇒ エスケープルーム
「脱出ゲーム」という、各所に散りばめられた謎を解いて部屋から脱出するゲームのことです。
スマホやパソコンでプレーする他、現実に脱出を体感できるリアル脱出ゲームというイベントやアトラクションも存在します。
このフレーズは2019年にメリアムウェブスター辞典などに登録されています。
go-cup
⇒ ゴーカップ
カフェや飲食店から「ドリンクをテイクアウトする際に用いられるカップ」のことです。
ちなみに英語では、飲食物をテイクアウトすることを「to go」と言いますね。
古くから使われている英単語ではありますが、2019年にメリアムウェブスター辞典などに登録されました。
climate change denial
⇒ クライメイトチェンジデナイアル
「気候変動の否定」、つまり「実は地球温暖化は起きていないという懐疑論」のことです。
どちらが正しいとは断言できませんが、一般的に真実とされていることやメディアの論調をまず疑って考えてみることは大切なことですね。
このフレーズは2019年にメリアムウェブスター辞典などに登録されています。
nanoplastic
⇒ ナノプラスチック
「目に見えないほど小さな破片となったプラスチック」のことです。
この英単語は2020年にオックスフォード辞典などに掲載されました。
「マイクロプラスチック(microplastic)」という言葉は有名ですが、これよりも更に小さくなったプラスチックということですね。
ちなみに、マイクロは100万分の1、ナノは10億分の1を意味する単位です。
peoplekind
⇒ ピープルカインド
「mankind」や「humankind」と同じく、「人類」という意味の英単語です。
男性のみを人類の対象にしているように聞こえるからという理由で、近年新しく使われ始めるようになってきたようです。
なお、この英単語は2019年にオックスフォード辞典などに掲載されています。
Latinx
⇒ ラティンクス
「ラテンアメリカ出身の人」のことを指す英単語です。
ここ10年くらいの間に使われるようになった英単語で、2019年にオックスフォード辞典などに登録されています。
元々、ラテンアメリカ出身の男性を「ラティーノ(Latino)」、女性を「ラティーナ(Latina)」と言いますが、末尾を「x」にすることで両方の性別に対して使われるようになりました。
その他、「o」にも「a」にも似ている「@」を使って、「Latin@」という単語も両方の性別に対して使われます。
misgendering
⇒ ミスジェンダリング
「性を取り違えること」という意味で、特にトランスジェンダーの人を自認している性とは異なる性で呼ぶことを指します。
海外では、このミスジェンダリングが原因となって解雇されてしまった教師もいるようです。
なお、この英単語は2019年にオックスフォード辞典などに登録されています。
maltipoo
⇒ マルチプー
日本では「マルプー」と呼ばれることが一般的な、「マルチーズとプードルのミックス犬」のことです。
この英単語は2019年にオックスフォード辞典などに登録されています。
ちなみに、「マルチーズ(maltese)」はイタリアの南にあるマルタ島が原産で、「マルタ島の、マルタ人の」という意味です。
hangry
⇒ ハングリー
「hungry」と「angry」を組み合わせた言葉で、「お腹が減ってイライラしていること」を意味します。
英語では、このように複数の語を組み合わせて新しい単語が作られることが多々あります。
20代~30代あたりの世代においてよく使われる英語表現で、2018年にオックスフォード辞典などに登録されています。
next tomorrow
⇒ ネクストトゥモロー
「day after tomorrow」と同じく、「あさって」という意味の英単語です。
2020年にオックスフォード辞典などに登録されています。
「day after tomorrow」よりも、こちらの方が短くて言いやすいですね。
e-bike
⇒ イーバイク
「electric bicycle」、つまり「電動アシスト自転車」のことです。
特に、ロードバイクやクロスバイクといったスポーツタイプの自転車に電動アシスト機能が付いたもののことを指すことが多いようです。
なお、この英単語は2019年にオックスフォード辞典などに登録されています。
vulture capitalism
⇒ ヴァルチャーキャピタリズム
「vulture」とは「ハゲタカ」のことで、「ハゲタカ資本主義」という意味のフレーズです。
経営体力が落ちている会社の株式を安値で買い叩いて高値で売り抜く、攻撃的で積極的なスタイルの資本主義のことですね。
なお、このフレーズは2019年にメリアムウェブスター辞典などに登録されています。
food bank
⇒ フードバンク
直訳すると「食糧銀行」で、「食品の寄付を募って困窮者に食料援助を行う団体」のことです。
余剰食品や規格外商品、外装ラベルの傷など、食べられるにもかかわらず販売することができない食品を集め、貧しい人々に分配する素晴らしい仕組みですね。
このフレーズは2018年にメリアムウェブスター辞典などに登録されています。
ghost Pepper
⇒ ゴーストペッパー
ハバネロよりも辛い唐辛子で、かつてギネスブックにも登録された「ブート・ジョロキア(Bhut Jolokia)」のことです。
「ブート・ジョロキア」はアッサム語で「チベット唐辛子」という意味ですが、「ブート」がアッサム語で「幽霊」という意味もあることから、ゴーストペッパーと呼ばれるようになりました。
ここ10年ほどで広く使われるようになった英語フレーズで、2019年にメリアムウェブスター辞典などに登録されました。
avo
⇒ アボ
「アボカド(avocado)」が略されたものです。
特にオーストラリアでよく使われている表現のようです。
ここ20年ほどで広まった短縮語で、2018年にメリアムウェブスター辞典などに登録されています。
TL;DR
⇒ ティーエルディーアール
「too long didn’t read」の略で、「文章が長すぎるから読んでいない」という意味のネットスラングです。
無駄に長い投稿などに対して使われることが多い英語表現です。
20年ほど前に生まれた言葉で、2018年にメリアムウェブスター辞典などに登録されています。
まだ辞書に載っていない新しい英語・英単語一覧
最後におまけとして、まだ辞書に載っていない新しい英語・英単語も紹介していきます。
zoomwear
⇒ ズームウェア
「腰から上はフォーマル、腰から下はカジュアルな服装」のことです。
Zoomなどのリモート会議などで、カメラに映る部分だけきちんとした服装をすることですね。
新型コロナウィルスの影響で一気に広まりを見せている英語表現です。
zoombombing
⇒ ズームボミング
「招待されていないZoom会議に参加して、その場を荒らす行為」のことです。
「bombing」とは「爆撃」という意味の英単語ですね。
こちらもコロナウィルスの影響でメジャーになった英語表現です。
covidivorce
⇒ コビディヴォース
「コロナ離婚」のことです。
「covid-19」と「divorce(離婚する)」の2つの英単語を掛け合わせたものですね。
長期にわたるロックダウンや在宅勤務の影響により、一緒に過ごす時間が長くなった夫婦が離婚してしまうことが増えているようです。
まとめ
以上、最近生まれた新しい英語・英単語を紹介してきましたが、いかがでしたか。
このページが皆さんの参考になれば幸いです。
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