このページでは、「猿」の英語での表現方法を紹介していきます。
日本語ではひとまとめに「猿」と言っても、英語ではmonkey, ape, baboon, lemur, tarsier, primateといった様々な言い方があります。
このページを参考に、色々な「猿」の英単語を覚えてみてください。
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「猿」の英語での表現方法
それでは早速、様々な「猿」の英語での表現方法について解説していきます。
まずは、簡単に各英単語の違いについて紹介します。
・monkey ⇒ 長い尻尾の小さな猿
・ape ⇒ 短い尻尾または尻尾が無い大きな猿
・baboon ⇒ ヒヒとその仲間
・lemur ⇒ キツネザルとその仲間
・tarsier ⇒ メガネザルとその仲間
・primate ⇒ 全ての霊長類の総称
いかがでしょうか。
基本的にほとんどの猿は「monkey」または「ape」に当てはまりますが、「baboon」や「lemur」、「tarsier」と表現するものも存在します。
それでは、それぞれの英単語について詳しく見ていきましょう。
monkey
⇒ 長い尻尾の小さな猿
「monkey」は長い尻尾を持つ、比較的小型の猿のことを指します。
カタカナ読みでは「モンキー」と呼ばれます。
有名なものとしては、ニホンザル、マントヒヒ、マンドリル、リスザル、タマリンなどがこれに該当します。
その他には、クモザル、ホエザル、オマキザル、ヨザル、マーモセット、オナガザル、マカク、ヒヒ、テングザルの仲間も「monkey」となります。
少し注意が必要な点としては、マントヒヒやマンドリルでしょうか。
そこそこ大きめなサイズの猿ですが、尻尾が長いため「monkey」に分類されます。
また、ニホンザルは尻尾が短いものの、「monkey」に区分されています。
キャラクターで言えば、おさるのジョージ、サンリオのおさるのもんきち、アラジンのアブー、ポケモンのマンキーなどは典型的な「monkey」ですね。
ちなみに、「monkey」という英単語が人間に対して使われるときは、「ふざける人、いたずら小僧」という意味になります。
ape
⇒ 短い尻尾または尻尾が無い大きな猿
「ape」はとても短い尻尾を持っているか、尻尾を持たない比較的大型の猿のことを指します。
カタカナ読みでは「エイプ」と呼ばれ、「類人猿」ともいう猿のことですね。
有名なものとしては、オランウータン、ゴリラ、チンパンジーなどがこれに該当します。
その他には、ボノボやテナガザルの仲間もこの「ape」に分類されます。
また、一般的に私たち人間のことを「ape」と呼ぶことはありませんが、実は生物としての分類上は人間も「ape」に含まれます。
キャラクターで言えば、任天堂のドンキーコングやディディーコング、もののけ姫の猩々(しょうじょう)、ジャングルブックのキングルーイなどは「ape」の例です。
また、映画「猿の惑星」に登場するのは類人猿なので、「PLANET OF THE APES」という原題となっていますね。
ちなみに、「ape」という英単語が人間に対して使われるときは、「のろまでガサツな人、無骨な人」という意味になります。
baboon
⇒ ヒヒとその仲間
「baboon」はオナガザル科の猿の総称で、特にヒヒ属に属する猿のことを指すときによく用いられます。
カタカナ読みでは「バブーン」と呼ばれます。
有名なものとしては、マントヒヒやマンドリルなどがこれに該当します。
主にアフリカに分布しており、オスとメスで姿や形が全く異なる種族です。
なお、「baboon」は「monkey」の中に含まれていますので、どちらの呼び方を使っても問題はありません。
マントヒヒやマンドリルは「baboon」でもあり、「monkey」でもあります。
キャラクターで言えば、ライオンキングに登場するラフィキは典型的な「baboon」です。
ちなみに、「baboon」という英単語が人間に対して使われるときは、「愚かな人、乱暴な人」という意味になります。
lemur
⇒ キツネザルとその仲間
「lemur」はキツネザルの仲間、つまりキツネザル下目に属する猿の総称です。
カタカナ読みでは「リーマー」と呼ばれます。
有名なものとしては、ワオキツネザルやアイアイなどがこれに該当します。
その他には、コビトキツネザルやイタチキツネザルの仲間も「lemur」に分類されます。
主にマダガスカルにのみ生息している種族ですね。
この「lemur」とは「原猿類」とも呼ばれる原始的な猿の仲間のことで、「曲鼻猿亜目」という区分に属しています。
一方で、「monkey」や「ape」は「直鼻猿亜目」という区分に属しており、両者は明確に区別されています。
そのため、ワオキツネザルやアイアイのことを、「monkey」や「ape」と呼ぶことはできませんので注意しましょう。
tarsier
⇒ メガネザルとその仲間
「tarsier」はメガネザルの仲間、つまりメガネザル下目に属する猿の総称のことを言います。
カタカナ読みでは「ターシャ」と呼ばれます。
主なものとしては、フィリピンメガネザルやニシメガネザルなどがこれに該当します。
主に東南アジア一帯に生息しており、メガネのように大きな瞳が特徴です。
この「tarsier」は「メガネザル下目」という区分に属しているのに対し、「monkey」や「ape」は「真猿下目」という区分に属しており、両者は分類学上はっきりと区別されています。
そのため、一般的にはフィリピンメガネザルやニシメガネザルのことを、「monkey」や「ape」と呼ぶことはありません。
primate
⇒ 全ての霊長類の総称
「primate」はこれまでに紹介してきた全ての猿や人間を含む、霊長類の総称のことを指します。
カタカナ読みでは「プライメイト」と呼ばれます。
尻尾の長い「monkey」も、類人猿の「ape」も、ヒヒの「baboon」も、キツネザルの「lemur」も、メガネザルの「tarsier」も、全て「primate」の中に含まれます。
「猿」そのものを指し示すときにはあまり使われない英単語ですが、参考までに覚えておきましょう。
まとめ
以上、「猿」の英語での表現方法を紹介してきましたが、いかがでしたか。
このページが皆さんの参考になれば幸いです。
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