このページでは、CIA(公認内部監査人)という資格について紹介しています。
CIAとは「公認内部監査人」を意味し、Certified Internal Auditorの略語です。
一般的には知名度の低い資格かもしれませんが、内部監査の業界ではそこそこ有名な難関資格となっています。
是非このページを参考に、CIAの資格取得を検討してみてください。
以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!
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CIA(公認内部監査人)の資格について
CIAとはCertified Internal Auditorの略語で、公に認められた内部監査人のことを指します。
まだ日本での知名度や地位はそれほどではありませんが、国際的にはとても評価の高い資格です。
外資系企業の内部監査系職種では採用の要件になっていることも多く、ビジネスにおいては肩書として公認会計士(CPA)と並んで肩書に記載されることもよくあります。
企業の不祥事が社会問題となっているご時世なので、どの会社も内部統制部門の強化に力を入れており、CIAを持っていれば資格手当が出る会社もあるようです。
一度自分の会社での扱いを調べてみた上で、メリットがあるようなら積極的に受験することをおすすめします。
CIA(公認内部監査人)の資格はUSCPA(米国公認会計士)との相関関係が非常に強く、CIAの出題範囲のほとんどがUSCPA試験と重複しています。
通常の受験生であれば合格するまでに6ヶ月程度の勉強時間が必要となりますが、USCPA試験の前提知識があれば、1ヶ月程度の学習期間で充分合格できます。
CIA(公認内部監査人)試験の概要
以下、簡単にCIA(公認内部監査人)の試験に関する概要を紹介します。
主催団体
IIA(The Institute of Internal Auditors 内部監査人協会)という団体が主催しています。
http://www.iiajapan.com/
受験形式
3つのパートの科目合格制です。
合格した各パートの有効期限は4年ですが、難易度が高い試験では無いため、まず失効することは無いと思います。
受験方法
同様にテストセンターでの受験となります。
日本国内においては、札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、大阪、松山、福岡、那覇にテストセンターがあるようです。
出題言語
日本語での受験が可能です。
問題内容は全世界共通で、日本語で受験した場合でも英語の問題文と選択肢を合わせて参照することが可能です。
元々は英語の問題文を無理矢理日本語に訳されているので、どうしても意味がよく分からない問題もあります。
そのような場合は、英語の原文も参照しつつ解答することとなります。
試験範囲
内部統制の実務やビジネス知識に関する分野から出題されます。
上述の通り、多くの範囲がUSCPA(米国公認会計士)の試験範囲とも重複しています。
合格基準
250点から750点に換算され、合格ラインは各パート共に600点以上です。
つまり概ね7割で合格といったところです。
なお、USCPA試験と同様、採点基準は公開されていません。
難易度
各科目の合格率はそこそこ高く、一旦合格した科目の有効期限も長いので、あまり難易度は高くないかと思います。
合格した場合には自分のスコアは公表されないので、どの程度の余裕を持って合格できたのかは分かりません。
一方、不合格の場合にはスコアが公表されますので、次回への対策に繋げることができます。
受験料
登録費と3科目の受験料を合計すると約14万円必要となります。
IIAの会員であれば、トータルで9万円程度です。
なお、IIA個人会員の年会費は2万円ですので、入会後に受験する方がお得です。
ライセンス登録
全パートの合格に加え、内部統制に関連する実務経験が必要となります。
ライセンス更新
ライセンス維持のためには定期的にCPEの受講が必要となります。
学習方法
独学での取得も可能ですが、専門学校を利用する人が多いようです。
専門学校はアビタスとTACが大手ですが、CIA合格者の約半数はアビタスの受講生が占めており、現実的にはアビタス一択になるかと思います。
なお、アビタスのウェブサイトには全ての情報が網羅されているわけではないので、セミナーに参加するか、カタログを資料請求することをおすすめします。
参考までに、リンクを貼っておきます。
>>アビタスの公認内部監査人コース
まとめ
以上、CIA(公認内部監査人)という資格についての解説でした。
特に、内部監査業務に関わりのある人は是非受験を検討してみてください。
以下のページも是非ご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!