USCPAの日本人受験者数と合格者数について

このページでは、USCPA試験の日本人受験者数と合格者数を紹介しています。

いったいどれくらいの人数が毎年USCPA試験を受験し、そして合格しているのでしょうか。

是非、受験を検討する際の参考にしてみてください。

以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!
>>USCPA試験の全世界合格率と日本人合格率

USCPAの日本人受験者数と合格者数

それでは早速、USCPAの日本人受験者数と合格者数について紹介していきます。

実は、AICPAやNASBAはこのような試験情報について、有償では公開しているようですが、無償ではあまり積極的に適時公開していないようです。

という訳で、少し古いデータになってしまいますが、NASBAが2014年の受験データをまとめた資料が公開されておりますので、これを元に説明していきます。
https://media.nasba.org/files/2017/01/2014JurisdictionBookNASBAWebsite.pdf

USCPA試験の受験者数

まずは、USCPA試験の全世界での受験者数です。

NASBAが公開している2014年USCPA試験データによると、年間あたり総受験者数は約91,000人です。

ちなみに、日本の公認会計士試験は年間受験者数が約10,000人ですので、USCPA試験は日本の公認会計士試験の10倍近い規模となっています。

アメリカの人口は日本の約2.5倍ほどなので、日本の4倍ほどポピュラーな資格と考えてよいかと思います。

次に、USCPA試験の日本人受験者数です。

これに占める米国人以外の受験者数は約8,600人で、そのうち日本人受験者数は約1,800人を占めます。

実は、米国人以外の受験者の数は日本が第1位です。

以下、韓国、中国と続きます。東アジアの受験者が多いようですね。

USCPA試験の合格者数

USCPA試験の全世界での合格者数についても見ていきましょう。

2014年度の全世界の4科目合格者数は約26,000人でした。

ちなみに、日本の公認会計士試験における年間の合格者数は約1,000人ですので、USCPA試験の合格者数は日本の公認会計士試験の20倍以上です。

上述の通り、アメリカの人口が日本の約2.5倍であることを考えても、非常にたくさんの公認会計士が毎年誕生していることになるかと思います。

次に、USCPA試験の日本人合格者数です。

日本人合格者数に関するオフィシャルなデータはありませんので、あくまで推定値となりますが、1,800人という日本人受験者数との比率からざっくり概算すると、

26,000÷92,000×1,800≒約500人となります。

ただ、この500人という数値は、あくまで日本人の合格率がアメリカ人の合格率と同等と仮定した場合の話です。

実際にはアメリカ人の科目合格率は約50%、日本人の科目合格率は約30%ということを考えると、 日本人の年間合格者数は200~300人程度といったところではないでしょうか。

こう考えてみると、日本の公認会計士試験の合格者は年間約1,000人であるのに対して、日本国内においてはUSCPAには年間200人程度しか合格していないことになります。

そのため、USCPAはレアで希少価値の高い資格と言えるのではないかと思います。

各国の受験者数と合格率

最後に、せっかくなので参考までにアメリカや日本以外の国々の受験者数と合格率も見ていきましょう。

主に、東アジアと中東の受験者が多いようです。

こちらも、2014年度のデータについて、NASBAウェブサイトからの引用です。
https://media.nasba.org/files/2017/01/2014JurisdictionBookNASBAWebsite.pdf

1位 日本

受験者数:約1,800人 平均合格率:32.8%

2014年の時点でアメリカを除き、最も受験者数が多いのは日本です。

恥ずかしいことに、他国と比較するとずば抜けて合格率が低い結果となっています。

何回も日本受験追加料金を払ってくれる、良いお得意様になってしまっているようです。

2位 韓国

受験者数:約1,300人 平均合格率:44.1%

2位はお隣、韓国です。

非英語圏であるにもかかわらず、高い合格率を誇っているのは流石ですね。

年間約1,300人が受験しており、人口に比して受験者数が非常に多いようですね。

3位 中国

受験者数:約1,000人 平均合格率:46.3%

こちらも非英語圏にもかかわらず、合格率は素晴らしい水準です。

特筆すべきは受験者数の増加で、3年間で2倍以上のペースで増えています。

現在の受験者数は日本を超えているかもしれませんね。

4位 アラブ首長国連邦

受験者数:約600人 平均合格率:39.1%

ちょっと意外な国が4位にランクインです。

東アジアだけでなく、中東での受験者も多いようですね。

なお、中東諸国にもUSCPAのテストセンターが設置されています。

5位 インド

受験者数:約600人 平均合格率:34.9%

5位はインドです。

英語や数学が得意な国のはずですが、何故か日本並みの低い合格率となっているようです。

6位 カナダ

受験者数:約400人 平均合格率:47.9%

6位はアメリカのお隣、カナダです。

英語圏ということもあり、高い合格率を誇っていますね。

7位 サウジアラビア

受験者数:約300人 平均合格率:38.5%

4位のアラブ首長国連邦に続き、中東からのランクインです。

中東における受験者は近年著しく増加しているようです。

8位 エジプト

受験者数:約300人 平均合格率:45.4%

同じく中東からのランクインです。

カナダ並みの高い合格率となっていますね。

9位 台湾

受験者数:約300人 平均合格率:40.3%

9位は台湾がランクインしています。

韓国や中国に比べると合格率は低いものの、日本に比べれば高い合格率を誇っていますね。

10位 ヨルダン

受験者数:約200人 平均合格率:41.9%

10位はヨルダンです。

外国人受験者トップ10のうち、中東勢が4ヶ国を占めていますね。

11位以下

11位 クウェート 約200人
12位 バーレーン 約200人
13位 レバノン 約200人
14位 バハマ 約200人
15位 香港 約100人
16位 ジャマイカ 約100人
17位 カタール 約80人
18位 バミューダ諸島 約60人
19位 パレスチナ 約60人
20位 ケイマン諸島 約60人

21位 ドイツ 約50人
22位 シンガポール 約40人
23位 ロシア 約30人
24位 オマーン 約30人
25位 オーストラリア 約20人
26位 イスラエル 約20人
27位 キュラソー島 約20人
28位 イギリス 約20人
20位 ブラジル 約20人
30位 カザフスタン 約20人

東アジアの国々が多いのはなんとなく分かる気がしますが、中東諸国が多いのはちょっと意外ですね。

なお、米国以外のテストセンターは、イギリス、ドイツ、アイルランド、アラブ首長国連邦、レバノン、バーレーン、クウェート、ブラジル、インド、日本に設置されています。

中東には多くのテストセンターが設置されているようですね。

テストセンター設置国と、それらに対応する受験者の国籍は、以下のNASBAウェブサイトの通りです。
https://nasba.org/internationalexam/

このデータによると、南米諸国の受験生は、ブラジルにて受験することができるようです。

また、中東諸国の受験生は、アラブ首長国連邦、レバノン、バーレーン、クウェートのテストセンターで受験できるようですね。

一方、東アジアのテストセンターは日本のみとなっていますが、日本のテストセンターを利用できるのは原則として、日本国籍または米国籍の受験生に限られます。

そのため、韓国、中国、台湾などの受験生はアメリカで受験しなければならないようです。

これだけの受験者数がいるにもかかわらず、わざわざアメリカへ渡航しなければならないのはちょっと大変かと思います。

特に中国などは受験者数が急激に増加しているようなので、いずれは中国あたりにテストセンターが新たに設置されるかもしれませんね。

まとめ

以上、USCPA試験の受験者数と合格者数を紹介してきました。

このページが皆さんの参考になれば幸いです。

以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPAの試験会場(テストセンター)について
>>TOEICの年齢別・国別の平均点は?公式試験データをまとめてみた