USCPA受験とライセンス登録の必要費用・必要金額はいくら?

このページでは、USCPA試験を受験するために必要な費用・金額の内訳を紹介していきます。

また、USCPA試験合格後のライセンス登録に掛かる費用・金額についても合わせて紹介しています。

なお、このページで紹介している金額は全て執筆時点のもので、1万円単位で四捨五入しております。

多少の変動やズレはご容赦ください。

また、以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!
>>USCPAライセンスの維持更新費用について

USCPA試験に合格するまでに必要な費用・金額

USCPAの試験に合格した後に、ライセンス登録を行うことによって、正式なUSCPAになることができます。

USCPAの試験に合格した時点で、「USCPA試験合格」と履歴書には記載することができますので、まずはここに到達するまでに必要な費用・金額を見ていきましょう。

さて、USCPA試験のために必要となる費用・金額は、人によって大きく異なります。

合格に至るまでに要する費用は、30~100万円程度になるかと思います。

金額の振れ幅がかなり大きくなっていますが、特に次の3つの要素によって金額が大きく変わってきます。

・これまで大学で取得してきた単位
・資格学校や専門学校の利用有無
・合格までの受験回数

分かりやすくするために、独学最安/独学平均/通学最安/通学平均の4つのパターンで考えてみます。

ご自身の状況と照らし合わせて、自分が受験する際に必要となる費用を見積もってみてください。

ちなみに、1ドル=110円として計算しています。

また、細々とした通信費や手数料は省略していますのでご了承ください。

独学最安/独学平均/通学最安/通学平均

授業料・教材費
3万円/4万円/26万円/40万円

市販洋書問題集
0万円/3万円/0万円/3万円

追加単位取得費用
0万円/15万円/0万円/15万円

学歴審査・出願費用
4万円/4万円/4万円/4万円

受験料・日本受験料金
24万円/42万円/24万円/36万円

USCPA合格まで合計
31万円/68万円/54万円/98万円

このように、合格までは独学最安で30万円程度通学平均で100万円程度の金額が掛かることになります。

以下、それぞれの項目について細かく見ていきましょう。

授業料・教材費

独学最安/独学平均/通学最安/通学平均

3万円/4万円/26万円/40万円

まずは、資格学校・専門学校の授業料です。

通学最安はプロアクティブという資格学校のUSCPA講座で、26万円ほどです。

その他にも、アビタス、TACなどの資格学校がありますが、平均すると40万円くらい掛かると考えてください。

独学の場合は資格学校の授業料は必要ありませんが、独学を進める上で資格学校のテキスト・問題集は必須となってきます。

数年前の型落ちのテキスト・問題集一式がオークションサイトやメルカリなどに出品されていますので、これを落札できれば最安で3万円、平均4万円程度で学習教材は揃います。

市販洋書問題集

独学最安/独学平均/通学最安/通学平均

0万円/3万円/0万円/3万円

資格学校のテキストや問題集に取り組んだ後は、WileyやBeckerという米国の出版社の問題集に取り組むことがセオリーになっています。

きっちり4科目買い揃えると、トータル4万円くらい掛かります。

なお、資格学校の講座の中にこれらの問題集が含まれていることもありますので、事前に確認しておきましょう。

また、近年はUSCPA問題集のスマホアプリも増えており、無料で学習することも可能になってきています。

追加単位取得費用

独学最安/独学平均/通学最安/通学平均

0万円/15万円/0万円/15万円

USCPA試験の受験資格として、大学での取得単位数を受験要件に定めている州がほとんどです。

もし自分の取得単位数が受験資格に満たない場合は、資格学校に代金を支払って単位を追加取得する必要があります。

おおむね、1単位あたり1万円程度必要になると考えてください。

私は運良く追加単位は不要でしたが、私の周りでは10~20単位ほど追加取得している人が多い印象です。

州によって単位要件が異なりますので、追加取得単位が少なく済む州を選ぶようにしましょう。

学歴審査・出願費用

独学最安/独学平均/通学最安/通学平均

4万円/4万円/4万円/4万円

概ねどの州でも、学歴審査費用として2万円、出願料として2万円が必要となります。

受験料・日本受験料金

独学最安/独学平均/通学最安/通学平均

24万円/42万円/24万円/36万円

1科目1回受験するのに受験料として200ドル、日本受験追加料金として350ドル、計550ドルが必要となります。

USCPA試験は4科目の科目合格制ですので、全てストレート合格でも4回受験する必要があり、550ドル×4科目=2,200ドル、つまり最低でも24万円は必要となります。

なお、通学平均は2回不合格となり6回受験、独学平均は3回不合格になり7回受験すると仮定して金額を試算しています。

ちなみに、渡米してアメリカで受験すれば日本受験追加料金の350ドルの部分は免除されるので、旅行や仕事のついでに受験してしまうのも1つの手です。

以下のページも参考にしてみてください。
>>【USCPA】日本受験とアメリカ受験の費用比較!どっちがお得?

以上、合格までにはトータルで30万円~100万円程度の費用が必要となります。

USCPAライセンスを取得するまでに必要な費用・金額

ここまではUSCPA試験に合格するまでに必要となる費用を紹介してきましたが、この時点ではまだUSCPAを名乗ることはできません。

各州にUSCPAとしてのライセンス登録を行って、初めてUSCPAになることができます。

ライセンス登録に必要な費用は以下の通りです。

ライセンス登録費用   3万円
AICPA倫理試験費用    2万円
資格学校サポート費用  1万円~11万円
学歴再審査費用     1万円(トランスファーする場合のみ)
追加単位取得費用    1単位1万円程度(必要な場合のみ)

ライセンス取得まで合計 6万円~40万円

このように、合格した後にライセンス登録が完了するまでに合計6万円~40万円程度の費用が必要となります。

こちらも1つずつ順に詳しく見ていきましょう。

ライセンス登録費用

州へのライセンス登録費用として、約3万円必要となります。

州によって異なるので、多少変動する可能性があります。

AICPA倫理試験費用

ライセンス登録を行うためには、AICPAの倫理試験に合格することも要件となります。

これに掛かる金額は約2万円で、全ての州が対象となります。

資格学校サポート費用

資格学校によるライセンス取得サポート費用です。

州への申請手続は結構煩雑で、USCPAのライセンスホルダーによるサインも必要ですので、資格学校のサービスを利用する人が大半です。

費用は各資格学校によって異なり、アビタスは約1万円、プロアクティブは約3万円のようです。

資格学校を利用せずに独学で合格した場合でも、プロアクティブにおいて約11万円でサービスを行ってくれます。

学歴再審査費用

受験する州とライセンス登録を行う州が異なる場合(これをトランスファーと言います)は、再度学歴審査を行う必要があります。

受験資格の易しいアラスカ州に出願して受験し、ライセンスはライセンス登録資格の易しいワシントン州で登録するのであれば、この再審査が必要となります。

再審査費用は約1万円掛かります。

追加単位取得費用

ライセンス登録にあたり追加単位の取得が必要となった場合は、ここで単位取得費用が発生することになります。

追加単位が不要な人も多いかと思いますが、人によっては20単位ほどの追加取得が必要となるかと思います。

単位の追加取得費用には、1単位あたり約1万円ほど掛かります。

以上、ライセンス登録にはトータルで6万円~40万円程度の費用が必要となります。

資格専門学校を利用しており、かつUSCPA試験の受験前に追加単位取得が済んでいるのであれば、10万円も掛からない人が大半かと思います。

まとめ

普通に資格学校を利用してUSCPA試験に挑戦した場合は、トータル100万円前後でライセンス登録まで辿り着けるかと思います。

私の場合は独学だったので、合格までに30万円、ライセンス登録に40万円、計70万円ほど掛かりました。

これらの情報を基に、是非USCPA試験への挑戦を検討してみてください。

以下のページも是非ご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!
>>USCPA試験合格にはどれくらいのTOEICスコア・英語力が必要?