USCPA試験における時間配分(FAR、BEC、AUD、REG)

このページではUSCPA試験を受ける上で厳守すべき時間配分について解説しています。

USCPA試験では、一度次のテストレットに進んでしまうと前のテストレットに戻ることはできなくなってしまいます。

試験本番になって焦ってしまうことの無いように、事前にしっかりと時間配分の計画を立てておくようにしてください。

以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!

USCPA試験における時間配分(FAR、BEC、AUD、REG)

この試験はテストセンターにてパソコンを使っての受験となります。

試験問題は複数のテストレットに分かれており、一度次のテストレットに進んでしまうと、もう前のテストレットに戻って解答し直すことはできません

そのため、テストを受ける前にあらかじめ各テストレットの時間配分をしっかりと決めておき、試験中も常に時間を意識しながら問題を解いていくことが要求されます。

時間が足りなかったために、最後のテストレットを適当に解答せざるを得なかったということが絶対に無いように注意してください。

科目にもよりますが、基本的にはMC問題1.5分、TBS問題15分、WC問題20分として考えてください。

計画段階ではある程度予備時間を多めに確保しておいた上で、本番では臨機応変に予備時間を切り崩しつつ、4時間の制限時間内に問題を解き切ってください。

最も時間が不足すると思われるのはAUD、その次に厳しいのがBECです。

まずAUDについては計算問題の比率が少なく、問題文や選択肢の英文のボリュームが多いのが特徴で、問題文の言い回しも難解です。

そのため、ネイティブではない日本人にとっては英文読解のせいで時間が奪われてしまうかと思います。

BECについては、WC問題(Written Communication)という論述問題に多くの時間が必要になります。

英文タイピングの面で、アメリカ人受験生に比べると不利になるかと思います。

なお、下記の時間配分は現時点の出題形式に基づいたものです。

念のため、最新の試験時間と問題数を確認した上で試験に臨んでください。

FARの時間配分

FAR科目は、以下のように時間配分することをお勧めします。

なお、試験時間は4時間(240分)、配点はMC問題50%、TBS問題50%です。

テストレット1 MC問題 33問×1.5分≒50分
テストレット2 MC問題 33問×1.5分≒50分
テストレット3 TBS問題 2問×15分=30分
休憩 15分(試験時間ストップ)
テストレット4 TBS問題 3問×15分=45分
テストレット5 TBS問題 3問×15分=45分
予備 20分

なお、最後に20分の予備時間を設けてあります。

前述の通り、USCPA試験においては、時間が足りないために後半のテストレットを適当に解答してしまうことだけは絶対に避けなければなりません

もし間に合わないテストレットがあれば、この予備時間の範囲内で延長して回答し、予備時間が尽きてしまったらすぐに次のテストレットに移るようにしてください。

FARは比較的時間に余裕のある科目ですので、予備時間を残して問題無く解き終わるかと思います。

私が受験した際は、予備時間を20分ほど残して退室しました。

以下のページも是非どうぞ。
>>【USCPA】FARの出題範囲・試験対策・学習方法

BECの時間配分

BEC科目は、以下のように時間配分することをお勧めします。

なお、試験時間は4時間(240分)、配点はMC問題50%、TBS問題35%、WC問題15%です。

テストレット1 MC問題 31問×1.5分≒50分
テストレット2 MC問題 31問×1.5分≒50分
テストレット3 TBS問題 2問×15分=30分
休憩 15分(試験時間ストップ)
テストレット4 TBS問題 2問×15分=30分
テストレット5 WC問題 3問×20分=60分
予備 20分

BECでキーポイントとなるのは、WC問題の時間配分です。

WC問題にじっくりと時間を掛けて回答できるよう、試験後半に出来るだけ時間を残しておくようにしてください。

非ネイティブである日本人が、3問ともしっかりと及第点を取れる回答を完成させるには、60分は掛かるかと思います。

NASBAが公開しているデータによると、WC配点15点のうちアメリカ人受験生の平均点は11点、日本人受験生の平均点はたったの1点です。

配点が低いので、このWC問題を丸ごと捨てることを勧めている人も多いようですが、WC問題を捨ててしまうことは非常に危険な行為かと思います。

現在、USCPA試験の細かい採点基準は非公開となっております。

つまり、ある特定の分野で一定の点数以下の受験生は無条件に不合格とする、いわゆる「足切り」のようなことが行われている可能性も否定はできません。

実際、WC問題の出来が悪い日本人の合格率がダントツで低いというデータも出ています。

平均点が1点ということは、実際には0点の人がたくさん存在するはずです。

しっかりと時間を掛けて、確実に部分点を確保するようにしてください。

上述の通り、BECはそこそこ時間的余裕の少ない科目なので、集中力を切らさないように注意してください。

私が受験した際は、最後の10分をWC問題のスペルチェックに充て、試験時間を使い切ることとなりました。

以下のページも参考にしてみてください。
>>【USCPA】BECの出題範囲・試験対策・学習方法

AUDの時間配分

AUD科目は、以下のように時間配分することをお勧めします。

なお、試験時間は4時間(240分)、配点はMC問題50%、TBS問題50%です。

テストレット1 MC問題 36問×1.5分≒55分
テストレット2 MC問題 36問×1.5分≒55分
テストレット3 TBS問題 2問×15分=30分
休憩 15分(試験時間ストップ)
テストレット4 TBS問題 3問×15分=45分
テストレット5 TBS問題 3問×15分=45分
予備 10分

AUDは設問の文章量が多いため、非ネイティブの私たちにとっては最も時間に追われる科目かと思います。

時間配分についても、これ以上各々の時間を削るのは厳しいかと思いますので、予備時間は10分としています。

常に時計と進捗状況を気にしながら、試験問題を解き進めていくようにしてください。

私が受験した際は、試験時間を全て使い切ることとなりました。

以下のページもご覧ください。
>>【USCPA】AUDの出題範囲・試験対策・学習方法

REGの時間配分

REG科目は、以下のように時間配分することをお勧めします。

なお、試験時間は4時間(240分)、配点はMC問題50%、TBS問題50%です。

テストレット1 MC問題 38問×1.3分≒50分
テストレット2 MC問題 38問×1.3分≒50分
テストレット3 TBS問題 2問×15分=30分
休憩 15分(試験時間ストップ)
テストレット4 TBS問題 3問×15分=45分
テストレット5 TBS問題 3問×15分=45分
予備 20分

REGはMC問題数が多さが目を引く科目ですが、基本的には一問一答のような設問が多く、それほど時間的に困ることは無いかと思います。

上記の時間配分に従えば問題無く時間内に解答し終えることができるので、焦らず落ち着いて解き進めるようにしてください。

私が受験した際は、予備時間を10分ほど残して退室しました。

以下、参考にどうぞ。
>>【USCPA】REGの出題範囲・試験対策・学習方法

まとめ

以上、皆さんが受験する際の時間配分の参考にしていただければと思います。

上記はあくまで一例ですので、MC問題やTBS問題の得意不得意に合わせて時間を各自アレンジしてみても良いかもしれません。

本番で時間管理を失敗してしまうと、これまでの勉強も水の泡です。

タイムスケジュールをしっかり管理した上で、勉強の成果を100%出し切っていただければと思います。

以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA各科目の学習ボリューム・難易度について(FAR、BEC、AUD、REG)