このページでは、USCPA試験を受験するにあたり、独学と専門学校・予備校のメリット・デメリットを紹介したいと思います。
独学すべきか専門学校・予備校を利用すべきか、USCPA試験の受験生が一度は悩むポイントかと思います。
このページを参考に、自分に最も適した方法で勉強を進めるようにしてください。
以下のページも是非ご覧ください。
>>USCPAに独学で合格してみた
>>USCPAの専門学校・予備校を比較してみた(アビタス・プロアクティブ・TAC・大原)
独学すべきか、専門学校・予備校を利用すべきか
私は独学でUSCPA試験に合格しましたが、やはり専門学校の利用をおすすめします。
その理由を含め、私が感じた独学のメリット、専門学校のメリットを解説していきたいと思います。
独学のメリット
・独学なら、費用を低く抑えることができる
・独学なら、自分のペースで学習ができる
・独学なら、好きな教材で学習できる
専門学校・予備校のメリット
・専門学校なら、提携先の大学で追加単位を取得できる
・専門学校なら、基準や法制度の改正の情報がリアルタイムで手に入る
・専門学校なら、出願手続を自分で調べる必要がない
・専門学校なら、勉強中の疑問点をすぐに確認できる
これらが、主なメリットとデメリットになると思います。
以下、特にキーとなるポイントについて解説していきます。
追加単位取得について
専門学校を利用することによる、最も大きなメリットは提携先の大学で、追加単位を取得できることです。
独学の場合は追加単位取得の手続きにおいて、大きなハードルが立ちはだかります。
USCPA試験合格後にライセンス取得要件を満たすための追加単位取得であれば、専門学校へライセンス取得サポートだけを申し込めば提携先の大学で単位取得が可能です。
しかし、USCPA試験受験前、そもそも受験資格を満たしていない場合における追加単位の取得は、専門学校を利用することを強くおすすめします。
自分で米国のどこかの大学に申し込みをして単位を取得するという選択肢もありますが、非常に多くの時間が掛かるのは目に見えていますし、単位がしっかりと認定されないというリスクもあります。
最も簡単に受験資格を満たすことができる州は、アラスカ州です。
アラスカ州に出願するための単位要件は、「会計単位15単位以上」だけです。
これを既に満たしていれば、
1. アラスカ州に出願して合格
2. 必要に応じて合格実績をトランスファー
3. 専門学校のライセンス取得サポートに申し込んで、ライセンス取得要件を満たすために追加単位取得
という流れで、独学でも追加単位を取得できます。
しかし、そもそもスタートの時点でアラスカ州の受験資格である「会計単位15単位以上」を満たしていない場合には、独学者は単位取得が非常に困難になります。
時間や労力がもったいないので、専門学校を利用するほうが良いかと思います。
費用面の違いについて
独学することのメリットは費用が安いことです。
ざっと各社のウェブサイトを確認したところ、アビタスは18単位分の追加単位付きで約55万円、プロアクティブは約26万円、TACは48単位分の追加単位付きで約50万円と、なかなか高額なものとなります。
私はこの金額に怖気づいて独学を選びましたが、結果として独学によって思わぬ追加支出が発生しました。
専門学校のコースを受講しないことにより、私の場合は以下の費用が追加で必要となりました。
・テキスト・問題集 約3万円(オークションサイトで中古品を購入)
・Wiley問題集 約2万円(iPhoneアプリ、FAR以外の3科目分)
・ライセンス取得サポート 約11万円(独学のため割高)
テキストや問題集については、専門学校のコースを利用すれば付属していますし、Beckerなど洋書の問題集もコースによっては含まれているようです。
また、私にとって最も盲点だったのはライセンス取得サポートです。
Abitus受講生であれば約1万円、プロアクティブ受講生であれば約3万円で利用できるライセンス取得サポートが、どの専門学校の受講生でもない私は利用できませんでした。
幸い、プロアクティブでは受講生ではない人も約11万円でサポートを受けることができますが、受講生価格と比較すると8万円ほど割高になっています。
このように、確かに独学による費用面でのメリットはありますが、独学することによってそれなりの追加支出が発生します。
一方、専門学校であれば教育訓練給付制度等を使えば割安に受講できるので、思っていたほど金銭面でのメリットはありませんでした。
以下のページも是非どうぞ。
>>USCPA受験とライセンス登録の必要費用・必要金額はいくら?
基準や法制度の改正について
専門学校を利用するメリットとして、リアルタイムで情報を得られることも大きいかと思います。
独学の場合、恐らく中古のテキストを調達することになるかと思います。
私は3年前ほど前のアビタスのテキストを購入して使用しました。
BECやAUD、REGについては古いテキストでもそれほど不便は感じませんでした。
しかし、FARについてはUSGAAPの変更等、数多くの会計基準改正が反映されていませんでした。
もちろん、これらの変更点は自分で調べた上で受験に臨むことになります。
日本の会計基準であればネットで検索すれば簡単に調べることができますが、アメリカの会計基準ともなると、これらを調べるだけで大きな労力を要しました。
そもそも改正があることすら気付けない可能性もあるので、やはり専門学校で最新の情報を得ることは重要かと思います。
まとめ
以上、USCPA試験を受験するにあたっての、独学と専門学校・予備校のメリット・デメリットを紹介してきました。
USCPAは受講料が高く、科目合格に有効期限があるなど、不合格となった際のダメージが大きい資格試験です。
もし迷われているのであれば、時間とお金を無駄にしないためにも、堅実に専門学校・予備校を利用する方が良いかと思います。
以下のページも合わせてご覧ください。
>>【USCPA】独学のためのおすすめテキスト・問題集
>>USCPA試験の過去問題、練習問題、例題の入手方法は?