USCPAライセンス登録の流れについて

このページでは、USCPAライセンスの登録の流れを紹介しています。

USCPA試験に合格すれば無条件でライセンスを登録できるわけではなく、少々煩雑な手続きが必要となります。

このページを参考にしながら、効率的に手続きを進めていただければと思います。

以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!
>>USCPA受験とライセンス登録の必要費用・必要金額はいくら?

専門学校のUSCPAライセンス取得サポート

合格後のライセンス登録については、USCPA有資格者のサインが必要であったり、人によっては追加単位取得の申込も必要となります。

そのため、専門学校のフォローサービスやライセンス取得サポートの制度を利用する方が大半かと思います。

各専門学校の受講生は安価にライセンス取得サポートを利用できるため、迷うことなくこのサービスを利用することをおすすめします。

独学の場合はプロアクティブであれば、受講生以外でもライセンス取得サポートを受けられます。

なお、アビタスやTACでは受講生以外へのライセンス取得サポートは行っていないようです。

私が利用した当時、プロアクティブでは受講生以外であれば約11万円でサポートを受けることができました。

プロアクティブのウェブサイトには料金が掲載されていませんので、最新の料金については直接プロアクティブへお問い合わせください。

以下のページも是非どうぞ。
>>USCPAのライセンス取得サポートについて

USCPAライセンス登録手続の流れ

以下、ライセンス登録にあたっての一連の流れです。

1. ライセンス登録する州の学歴審査(トランスファーする場合のみ)

もし受験する州とライセンス登録する州が異なる場合は、再度学歴審査を行う必要があります。

受験時の学歴審査結果は再利用できません。

私の場合は、出願するための学歴要件が易しいアラスカ州で受験を行い、合格後にワシントン州へトランスファーを行いましたので、再度学歴審査を行いました。

出願前に追加単位を取得する場合、もしUSCPA試験を途中でドロップアウトした場合にはこの費用が無駄になってしまいます。

そのようなリスクを最小限にするためにも、ワシントン州のトランスファー制度を活用して出来る限り合格後に単位を追加取得することをお勧めします。

ワシントン州の学歴審査はNIESのみが利用可能です。

受験時にNIESの学歴審査を利用した場合は、再度成績証明書を送付せずに、100ドル程度の手数料で州の変更依頼が可能です。

新規でNIESの学歴審査を行う場合には200ドル程度必要となり、英文成績証明書、英文卒業証明書を送付する必要もあります。

いずれの場合でも、審査期間が1~2ヶ月掛かりますので、合格後すぐに申請することをお勧めします。

2. AICPAのEthics試験の受験

AICPAのウェブサイトにて、AICPA Professional Ethics教材を購入し、倫理試験に取り組みます。

オンデマンド版であれば送料が掛からないため、こちらをお勧めします。

Professional Ethics教材のうち、For Licensureと書かれているものを購入するようにしてください。

90点以上のスコアで合格、再受験は4回まで可能です。

専門学校のフォローサービスを利用していれば模範解答が閲覧できるかと思いますので、そちらを参照しながら取り組めば問題ありません。

3. 州の倫理試験の受験

登録する州によっては、州ごとの倫理試験を受ける必要があります。

ワシントン州の場合は受験が必要で、受験料は無料でした。

テキストをオンラインでダウンロードして、ネット上で受験することとなります。

こちらも専門学校のサポートサービスから模範解答の提供があるかと思います。

4. CPEの受講(合格後4年以上経過している場合のみ)

合格後4年以上経過してからライセンス登録する場合には、CPEの受講が必要となります。

ほとんどの方は必要無いかと思いますので、割愛します。

5. 不足している単位の追加取得

もしライセンス登録する州の学歴要件を満たしていない場合には、追加の単位取得が必要となります。

「1. ライセンス登録する州の学歴審査」で登録州の学歴審査結果を確認してから単位申請することをお勧めします。

また、既に取得済の単位と重複しない科目を選択する必要があるので、ご注意ください。

グアム大学の場合、3単位あたり250ドルの費用が必要となりました。

1単位あたり約1万円ですね。

単位取得後、米国の大学の成績証明書については、登録する州のボードへ直送するように手配を行います。

6. 合格した州へ合格実績のトランスファー書類の送付(トランスファーする場合のみ)

NASBA加盟州の場合は、NASBA storeを利用して合格実績のトランスファー手続を行います。

所要期間は2週間程度です。

学歴審査等と並行して進めても問題無いので、早めに手続きを終わらせてしまいましょう。

7. ライセンス申請

USCPA有資格者からのインタビューを受けて直筆サインを頂いた後、オンラインにて申請を行います。

以上が全体の流れです。

個人で手続きを進めようとすると、「5. 不足している単位の追加取得」と「7. ライセンス申請」の部分が非常に大変になるかと思います。

何か特別な理由が無い限りは、専門学校のフォローサービスを利用しましょう。

学歴審査と追加単位取得に時間が掛かり、私の場合は試験合格からライセンス取得まで半年以上を要しました。

ライセンス取得をお急ぎの場合は、計画的に進めることをお勧めします。

まとめ

以上、USCPAライセンスの登録の流れを紹介しました。

このページが皆さんのお役に立てば幸いです。

以下のページも是非参考にしてみてください。
>>USCPAライセンスの維持更新費用について