USCPAの試験科目(FAR、BEC、AUD、REG)について

このページではUSCPAの試験科目(FAR、BEC、AUD、REG)について、各科目の内容や特徴を解説していきます。

是非、これから紹介する内容を参考に試験勉強のプランを練っていただければと思います。

また、以下のページも是非参考にしてみてください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは

USCPAの試験科目

USCPAの試験科目は、FAR、BEC、AUD、REGの4科目より構成され、全ての科目に合格することで晴れてUSCPA試験合格となります。

なお、科目合格の有効期限は18ヶ月となっています。

もし失効した場合は、その科目を再度受験して合格しなければなりませんので、戦略的に計画を立ててUSCPA試験に挑むことをおすすめします。


FARについて

FARは、Financial Accounting & Reportingの略で、企業財務会計及び公会計を意味します。

試験において問われる内容としては、事業会社、非営利団体、政府機関等に関する会計知識が中心となります。

基本的に会計の考え方は世界共通なので、日本の簿記検定や税理士試験簿財、公認会計士などの資格を既に持っていれば、事業会社に関する会計知識の面では大きなアドバンテージになります。

基本的には今までの知識をベースに、楽に学習を進められるかと思います。

一方、アメリカの政府機関やNPOに関わる公会計については全く未体験の分野になるかと思います。

おそらく、ほとんどの日本人受験者は1から学習していく必要があるでしょう。

中には、このような馴染みの少ない公会計の分野を捨てようと考えている受験者もいるようですが、これはとても危険な選択肢です。

公会計の配点のウェイトは約20%なので捨てても問題ないと考えてしまいがちですが、捨てればほぼ間違いなく試験に落ちるかと思います。

公会計の学習内容自体はそんなに多くないので正答率はそこそこ高い分野となっています。

このように他の受験者が解けるような正答率の高い問題で誤答を重ねることは、非常に危険な行為になります。

しっかりと学習して理解した上で試験に臨めば逆に得点源にしてしまえるので、積極的に点を取りに行くことをおすすめします。

なお、FARは計算問題を得意とする日本人受験者にとって、最も簡単な科目かと思います。

アメリカ人受験生は日本人と比較すると計算問題に弱い傾向があるので、この点は日本人受験生にとってはアドバンテージになるかと思います。

BECについて

BECは、Business Environment & Conceptsの略で、ビジネス環境及び概念を意味します。

この科目で問われる内容としては、主に商取引環境に関わる全般的な知識が中心となります。

試験範囲は、初歩的な経済学やファイナンスの知識、システムやネットワークに関する知識、内部統制に関する知識など多岐にわたります。

広く浅い内容を勉強していきますので、学習する内容自体は、勉強していて最も楽しいと感じる試験科目かと思います。

大学で経済学を専攻していれば若干のアドバンテージとなりますが、USCPA試験で問われる経済理論は基礎的な内容ばかりなので、そこまで大きな影響はありません。

日本人受験者にとってBECで合否を分けるポイントというのは、これらのような試験範囲に関する知識というよりも英作文能力です。

アメリカ人受験生にとってBECは最も易しい科目と言われていますが、日本人にとってはWC問題(written communication)での論述英作文が一番の鬼門になると思われます。

各国の受験生の中で、日本人受験生が最もWC問題の得点率が低いという調査結果も出ており、英作文を苦手とする人は何度も不合格になることもあるようです。

WC問題は出題パターンがある程度限られていますので、定型文やテンプレートを暗記してしまい、出題内容に合わせて臨機応変にテンプレートを書き換えることが合格への近道かと思います。

AUDについて

AUDは、Auditingの略で、 監査のことを意味します。

試験において問われる内容としては、監査手続や証明業務等に関する知識が中心となりますので、日本の公認会計士の監査論の学習経験があれば大きなアドバンテージになります。

なお、日商簿記検定や税理士試験との学習内容の重複はありません。

他の科目に比べると計算問題が少なく、文章全体を読んで論理的に判断して解答しなければならない問題が多く出題されます。

英文読解のスピードと正確さが求められる科目ですので、ネイティブではない日本人にとっては、時間的な余裕が少ない科目かと思います。

アメリカ人受験生は計算問題には弱い傾向があるものの、文章を読んで論理的に思考する力は、日本人受験生よりも上回ると言われています。

そのため、この科目は英文読解を苦手とする日本人受験生が足踏みしてしまいがちな科目と言われています。

個人的には、USCPA4科目の中ではこのAUDが日本人にとって最も難しい科目かと思います。

REGについて

REGは、Regulationの略で、法規を意味します。

試験において問われる内容としては、アメリカ連邦税法や商法の知識、職業倫理に関する知識が中心となります。

インプットすべきボリュームが最も多い科目で、学習時間も長期間に及ぶ、非常にヘビーな試験科目です。

私の個人的な感覚としては、覚えるべき内容としては他の科目の2倍近いボリュームがあると感じました。

しかし、逆に覚えるべきことさえキッチリと覚えてしまえば、問題の難易度はそこまで難しいものではなく、比較的すんなりと合格することができるはずです。

簡単に言えば、勉強するのは辛いけど勉強すれば合格できる科目です。

試験勉強を進めていく上では、内容をしっかりと理解した上で覚えることが試験勉強の大原則です。

ただ、このREG科目はあまりにボリュームが多いので、この科目に限っては理解よりも暗記を重視し、ある程度割り切ってひたすら覚えてしまう方が得策かもしれません。

もちろん、税法の基本的な考え方など、押さえるべき最低限のポイントはしっかりと理解しながら進めるようにしてください。

まとめ

以上、USCPAの各試験科目に関する概要を解説しましたが、いかがでしたか。

各科目それぞれに特色がありますので、その特徴に合わせて学習スタイルを変えて対策していくことが重要となります。

科目合格の失効に注意しながら、頑張って1科目ずつ合格していきましょう。

以下のページも参考にしてみてください。
>>USCPAの独学合格を目指す人に知っておいてほしいことまとめ