このページでは、現行の試験制度における各科目の試験時間、問題数と配点について紹介しています。
2017年に大幅な試験制度の改正が行われ、試験時間・問題数・配点にも変更がありました。
この試験は時間配分がとても重要になってきますので、最新の情報を確認した上で、しっかりと計画を立てて試験に臨むことをおすすめします。
また、以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!
>>USCPAの試験制度変更について(最新:2020年7月~)
USCPAの試験時間・問題数・配点について
上述の通り、2017年に大幅な試験制度の改正が行われたことにより、一部科目の試験時間が3時間から4時間へ延長され、全科目の試験時間が4時間に統一されました。
また、基礎的な問題の出題比率が減少し、より応用的な問題の出題比率が増加しています。
つまり、4択問題であるMC問題が減り、応用問題であるTBS問題の出題数や配点が増えています。
最新の試験概要をしっかりと確認した上で、配点や出題割合を考慮して戦略的に学習を進めてください。
FARの試験時間・問題数・配点
FARの試験時間は4時間(240分)、配点はMC問題50%、TBS問題50%です。
出題割合は、企業会計が80%、公会計(政府・非営利組織会計)が残り20%です。
また、各テストレットの問題数は次のとおりです。
テストレット1 MC問題 33問
テストレット2 MC問題 33問
テストレット3 TBS問題 2問
テストレット4 TBS問題 3問
テストレット5 TBS問題 3問
※MC問題 66問中12問は採点されません
※TBS問題 8問中1問は採点されません
企業会計の部分は、日本の簿記検定や会計士試験とほとんど同じ論点が英語で出題されるようなイメージと考えてください。
基本的には、日本人にとっては最も取っ付きやすい科目かと思います。
この科目で注意すべきポイントとしては、日本人には馴染みの無いアメリカの公会計(政府・非営利組織会計)の配点が20%を占めていることです。
何の対策もすることなく、この分野全てを捨ててしまうには少し配点が大きすぎるので、しっかりと対策をしてから試験に臨みましょう。
内容としてはそこまで難しいものではなく、勉強さえすれば得点源にできる分野なので、頑張って知識を身に着けた上で試験に挑みましょう。
BECの試験時間・問題数・配点
BECの試験時間は4時間(240分)、配点はMC問題50%、TBS問題35%、WC問題15%です。
出題割合は、管理会計が36%、経済学が22%、コーポレートガバナンスが22%、残り20%がITです。
また、各テストレットの問題数は次のとおりです。
テストレット1 MC問題 31問
テストレット2 MC問題 31問
テストレット3 TBS問題 2問
テストレット4 TBS問題 2問
テストレット5 WC問題 3問
※MC問題 62問中12問は採点されません
※TBS問題 4問中1問は採点されません
※WC問題 3問中1問は採点されません
日本の簿記会計で言うところの工業会計・原価計算の部分が、管理会計として40%近い配点になっています。
この科目の対策のポイントとしては、WC問題(Written Communication)という英文論述問題が15%を占めていることです。
配点は低く見えますが、WC問題を捨てることは即ち不合格を意味します。
非ネイティブの日本人受験生が対策をせずに挑むとほぼ0点となってしまう分野であり、WC問題の出来が合否を決めると言っても過言ではないと思います。
アメリカ人受験生との間で非常に差が付きやすいポイントなので、充分な論述対策を行った上で受験するようにしてください。
AUDの試験時間・問題数・配点
試験時間は4時間(240分)、配点はMC問題50%、TBS問題50%です。
出題割合は、監査証明業務が80%、会計士の責任が残り20%です。
また、各テストレットの問題数は次のとおりです。
テストレット1 MC問題 36問
テストレット2 MC問題 36問
テストレット3 TBS問題 2問
テストレット4 TBS問題 3問
テストレット5 TBS問題 3問
※MC問題 72問中12問は採点されません
※TBS問題 8問中1問は採点されません
この科目のポイントとしては、試験時間中の集中力の持続が鍵となります。
他の科目に比べて計算問題よりも文章問題の比率が高く、4時間ひたすら英文を読み続けることになるので、ネイティブでない日本人にとっては体力的にもキツいものがあります。
速いスピードを維持しながら正確に英文を読解し、解答していくことが合格への鍵となります。
REGの試験時間・問題数・配点
試験時間は4時間(240分)、配点はMC問題50%、TBS問題50%です。
出題割合は、税法が70%、税務業務における会計士の責任が15%、ビジネス法が残り15%です。
また、各テストレットの問題数は次のとおりです。
テストレット1 MC問題 38問
テストレット2 MC問題 38問
テストレット3 TBS問題 2問
テストレット4 TBS問題 3問
テストレット5 TBS問題 3問
※MC問題 76問中12問は採点されません
※TBS問題 8問中1問は採点されません
この科目のポイントとしては、税法の配点の高さです。
もちろんビジネス法も重要ですが、配点の高い税法に重点を置いて対策し、きっちりと税法の部分で点を稼げるようになってください。
ダミー問題について
各科目、採点の対象とはならないダミー問題というものが存在します。
これは、あくまで試験機関側が問題の正答率を調査するためだけに存在するものと言われています。
USCPA試験は全ての問題に同一の配点が割り振られているのではなく、問題の正答率や難易度によって得られるスコアが異なります。
恐らく、試験機関が新しく作成した問題については、事前に正答率をテストして問題の難易度を計測した上でスコアが割り振られるので、そのためのデータ収集と考えてください。
テストレット内の各問題がダミー問題か否かを見分けることは不可能なので、受験上は特に気にせず、ただひたすら目の前の問題を解き続ければ問題ありません。
まとめ
以上、各科目の試験時間、問題数や配点についてご紹介しました。
USCPA試験は、決して時間に余裕のある試験ではないので、確実に合格するためには戦略的な時間配分が必要となってきます。
是非これらの内容を参考に、自分なりのプランを立てた上で試験に臨むようにしてください。
以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPAの試験科目(FAR、BEC、AUD、REG)について
>>USCPA試験における時間配分(FAR、BEC、AUD、REG)