USCPA試験は日本でもアメリカでも受験が可能です。
一度に多くの科目を受験すればするほど、日本受験よりもアメリカに渡航して受験するほうがお得になります。
このページではこのような費用面を含めた、アメリカ受験のメリット・デメリットを紹介しています。
以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!
>>USCPA受験とライセンス登録の必要費用・必要金額はいくら?
日本受験とアメリカ受験の費用比較
それでは、早速日本受験とアメリカ受験の費用について比較をしていきます。
なお、受験料は1科目約2万円です。
日本で受験する場合は、これに日本受験追加費用として約4万円が加算されます。
また、アメリカであっても、グアムで受験する場合はグアムサーチャージとして約1.5万円が加算されます。
それでは、受験に掛かる費用について、日本、グアム、ハワイを例に比較してみます。
渡航旅費は、成田グアム往復航空券7万円、成田ハワイ往復航空券9万円、宿泊費1泊1万円と仮定します。
また、アメリカ受験は1科目あたり現地で1泊すると仮定した場合、必要費用は以下のようになります。
1科目受験する場合(アメリカ受験は1泊と仮定)
日本受験 6万円(受験料2万円+日本受験追加費用4万円)
グアム受験 11.5万円(受験料2万円+グアムサーチャージ1.5万円+成田グアム往復7万円+宿泊費1万円)
ハワイ受験 12万円(受験料2万円+成田ハワイ往復9万円+宿泊費1万円)
この場合、日本受験が圧倒的に安いですね。
しかし、一度に受験する科目数を増やすことによって、必要費用は以下のように推移していきます。
一度に2科目受験する場合(アメリカ受験は2泊と仮定)
日本受験 12万円(受験料4万円+日本受験追加費用8万円)
グアム受験 16万円(受験料4万円+グアムサーチャージ3万円+成田グアム往復7万円+宿泊費2万円)
ハワイ受験 15万円(受験料4万円+成田ハワイ往復9万円+宿泊費2万円)
だいぶ価格の差が縮まってきましたね。
これぐらいの金額差であれば、観光も兼ねて渡航するという選択肢もありかと思います。
一度に3科目受験する場合(アメリカ受験は3泊と仮定)
日本受験 18万円(受験料6万円+日本受験追加費用12万円)
グアム受験 20.5万円(受験料6万円+グアムサーチャージ4.5万円+成田グアム往復7万円+宿泊費3万円)
ハワイ受験 18万円(受験料6万円+成田ハワイ往復9万円+宿泊費3万円)
ここまで来ると、日本受験とアメリカ受験の差がほぼ無くなります。
ただ、実際に立て続けに3科目を受験するとなるとかなりハードなので、あまり現実的ではないかと思います。
一度に4科目受験する場合(アメリカ受験は4泊と仮定)
日本受験 24万円(受験料8万円+日本受験追加費用16万円)
グアム受験 25万円(受験料8万円+グアムサーチャージ6万円+成田グアム往復7万円+宿泊費4万円)
ハワイ受験 21万円(受験料8万円+成田ハワイ往復9万円+宿泊費4万円)
ここまで来ると、ハワイやアメリカ本土で受験する方が安くなります。
以上の数値をグラフにしてみると、以下のようになります。
アメリカ受験のメリットとデメリット
ここまでは金銭面の違いについて解説してきましたが、その他のメリットやデメリットについても見ていきましょう。
アメリカ受験のメリット
・日本受験追加費用を支払う必要が無い(グアムは少額の追加費用が必要)
・受験のついでに観光も楽しめる
アメリカ受験であれば、1科目あたり約4万円という高額な日本受験追加料金を支払う必要はありません。
2科目であれば8万円、ほぼ往復航空券と同じくらいの金額です。
なお、グアム受験の場合は、1科目あたり約1.5万円のグアムサーチャージを支払う必要があります。
また、渡航したついでに観光が楽しめてしまうというのも大きなメリットです。
実質的に、航空券代と日本受験追加料金の差額で旅行に行けてしまうようなものです。
ただ、観光と受験の両方をこなす体力と、長期間の休暇が必要となるかと思います。
アメリカ受験のデメリット
・航空券費用、宿泊費が必要となる
・都市によっては時差ボケのリスクがある
・テストセンターによっては土日に受験できない
勿論ですが、アメリカへの渡航費と宿泊費が必要となります。
1科目4時間の長丁場ですので、1日に複数科目受験することは難しいかと思います。
1日1科目として宿泊費は計算するべきかと思います。
日本との時差については、グアム+1時間、ハワイ-19時間、ロサンゼルス-17時間、ニューヨーク-14時間です。
グアムは1時間、ハワイは5時間のズレなので、そこまで影響は無いかと思います。
しかし、アメリカ本土は時差が大きく、体調にもかなり影響してくるので注意が必要です。
試験を受ける上で時差ボケのせいで失敗してしまうことは何としても避けたいということで、時差の少ないグアムやハワイで受験する日本人が多いようです。
基本的には全米どこの州でも受験が可能なので、アラスカ州で出願してハワイで受験する、ハワイで出願してグアムで受験する、という形でも問題ありません。
また、アメリカのテストセンターは土日が休みになっていることが多いので注意が必要です。
グアムの場合は、一部の土曜、一部の日曜、アメリカとグアムの祝日にはテストセンターは開いていません。
ハワイであれば、日曜、アメリカの祝日にはテストセンターは開いていないようです。
詳しくは、プロメトリックテストセンターのウェブサイトでご確認ください。
まとめ
以上、費用面を中心に日本受験とアメリカ受験を比較してきました。
観光を含めて考えれば、アメリカ受験もそう悪くない選択肢かと思います。
特に、複数科目を同時に受験できるのであれば、必要金額は日本受験とほとんど変わりません。
折角の機会なので、休暇のスケジュールや試験勉強の進み具合も勘案した上で、アメリカでの受験も検討してみてください。
以下のページも是非ご覧ください。
>>USCPAの試験会場(テストセンター)について