【USCPA】各テストレットの難易度変化について

このページでは、MC問題の各テストレットにおける難易度変化について解説します。

USCPA試験は75点以上のスコアで合格となりますが、問題が難しくなればなるほど合格する試験であるとも言われています。

果たして、これはどこまで信じていいものなのでしょうか。

是非、このページの内容も参考にしていただければと思います。

以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!
>>USCPA試験の正答率とスコアの関係を検証してみた

MC問題の各テストレットにおける難易度変化

USCPA試験は75点以上のスコアで合格となりますが、75%以上正解しなければならないというわけではなく、実際に必要な正答率はもっと低いとされています。

単純な正答率でスコアが決まるのではなく、スケールスコアというものが用いられ、各問題の難易度を考慮して採点が行われています。

MC問題のテストレットには「Medium」「Difficult」の2つのレベルが用意されており、第1テストレットは全員がMediumのテストレットを解くこととなります。

第1テストレットを高得点で終えることができれば第2テストレットは「Difficult」へ移行し、得点が低ければ第2テストレットも「Medium」のままであると言われています。

高い難易度の問題、つまり過去からの統計において正答率の低い問題には高い配点が設定されているため、Difficultのテストレットに移行して難しい問題に沢山正解することで、ハイスコアを得ることができると言われています。

ちなみに、Difficultのテストレットの「全て」の問題が難しいわけではなく、難しい問題が「多く」含まれています。

Mediumのテストレットも同様で、Mediumのテストレットの中にも難しい問題は含まれています。

なお、TBS問題も3つのテストレットに分かれていますが、TBS問題は事前に準備された問題が出題されるため、MC問題のような難易度変化はありません。

難易度が高くなれば合格しやすいというのは、あくまでMC問題に限った話となります。

「難易度が高くなれば合格しやすい」のは本当なのか?

さて、ここまではオフィシャルに公開されている難易度変化とスコアの関係について説明してきました。

しかし、このような難易度変化とスコアの関係は本当なのでしょうか。

私はちょうど2017年、つまり旧制度と新制度の両方で受験しましたので、両制度における難易度変化について紹介していきたいと思います。

旧制度(~2017年度)の難易度変化について

まず、2017年3月で終了した旧試験制度における難易度変化です。

FARとBECは旧制度の時に受験しましたが、確かにテストレット間で露骨な難易度変化があったように思います。

FARもBECも、第1テストレットには自信があったので、第2テストレットが明らかに難しくなっているのを見て、胸を撫でおろした記憶があります。

第1テストレット・第2テストレット共に同じくらいの慎重さで問題を解いていましたが、第2テストレットの方が第1テストレットよりも10分以上多くの時間が掛かってしまいましたので、難易度の差は明らかだったと思います。

このような形で途中でMC問題のテストレットの難易度が上がったときには、巷でも言われている通り問題無く合格することができました。

スコアは両方とも80点台前半で、そこそこのスコアでの合格でした。

そのため、2017年3月で終了した旧試験制度に関して言えば、この難易度変化の考え方は間違っていないように思います。

新制度(2017年度~)の難易度変化について

次に、2017年4月以降の新試験制度における難易度変化です。

AUDもREGについては、新試験制度への移行後に受験しましたが、旧制度の時に感じたMC問題の露骨な難易度変化は感じることができませんでした。

AUDもREGもそれなりに第1テストレットでは自信を持って解答できていましたが、どちらも全く難易度が変わっていなかったように思います。

第2テストレットも第1テストレットと同じくらいの慎重さで問題を解きましたが、テストレットを解き終わる時間がほぼ同じだったことからも、難易度変化は無かったと思います。

不合格も覚悟していましたが、実際にはAUDは90点台後半、REGは80点台後半と、旧試験制度で受験した2つの科目よりも高得点での合格でした。

そのため、私なりの結論としては現行の新試験制度(2017年度以降)において、各テストレットの難易度変化は全く気にする必要は無いかと思います。

以上、私が感じた、テストレットの難易度変化について紹介しました。

新試験への移行期は試験機関側でも細かな微調整を加えており、色々と流動的だったかもしれません。

そもそも新試験制度になってMC問題の配点が50%に下がりましたので、どの科目もMC問題の重要性が薄れてきています。

今後は、難易度が上がったから合格という単純な構図ではなくなるのかもしれません。

将来的には難易度変化がまた露骨になってくるかもしれませんが、どちらにしても、難易度をに関して一喜一憂しない方が精神衛生上もよろしいかと思います。

テスト中に難易度変化を気にしすぎてしまうと、テストの結果にも響いてくると思います。

試験中は難易度を気にせずに平常心を保ちつつ、ただひたすら目の前の問題をひとつずつ確実に処理することを心掛けましょう。

まとめ

以上、MC問題の各テストレットにおける難易度変化について解説してきましたが、いかがでしたか?

このページが皆さんのご参考になれば幸いです。

以下に関連リンクも貼っておきますので、是非ご覧ください。
>>USCPAの試験時間・問題数・配点について