cooperationとcorporationの違いって?スペル記憶法、発音方法を解説

このページでは、「cooperation」と「corporation」という混同しやすい2つの英単語について、それぞれの違いを詳しく解説していきます。

どちらもカタカナ英語にすると「コーポレーション」のような発音となり、非常によく似ている英単語ですね。

「cooperation」という単語は、日本語で「協力」という意味の名詞です。

一方、「corporation」という単語は、日本語で「会社」という意味の名詞です。

そのため、「ご協力ありがとうございました。」と伝えようとして、「Thank you for your “corporation”.」と表現してしまうと、全く意味が変わってしまいます。

他にも混同しやすい単語の関連リンクを貼っておきますので、こちらもあわせてご覧ください。
>>personal(パーソナル)とpersonnel(パーソネル)の意味の違い
>>「emotion」「feeling」「mood」「sentiment」の意味の違いとは?

「cooperation」と「corporation」の意味

それでは、この「cooperation」と「corporation」という英単語について、もっと詳しく見ていきましょう。

まずは、単語の意味を再度確認してみましょう。

それぞれ、次のような意味の英単語です。

cooperation ⇒ 協力、提携、協調性
corporation ⇒ 法人、地方公共団体、地方自治体

上の「cooperation」は、「協力」だけでなく、「協調性」という意味でも用いられます。

下の「corporation」は、「会社、法人」といった意味のほかに、「地方の公共団体」といった意味もあります。

民間企業のことだけではなく、公的機関のことに対しても使えます。

ちなみに、生協のことは略して「coop」、会社のことは略して「corp」と言います。

どちらも私たち日本人にとって馴染みのある英語で、カタカナ英語ではどちらも同じ「コープ」という発音になります。

農業協同組合のスーパーのことは、「Aコープ」と言いますね。

これも、日本人が「cooperation」と「corporation」を混同してしまう大きな原因になっています。

「cooperation」のスペルと語源

次に、「協力」という意味の「cooperation」のスペルと語源について見ていきましょう。

「cooperation」という単語は、「co-」と「operation」に分けて考えると、スムーズに理解することができます。

「co-」は「一緒に」という意味を持つ接頭語です。

coworker(同僚)の「co-」ですね。

これに、「運転、作業」という意味の「operation」がくっついたものと考えましょう。

これらを組み合わせると「一緒に作業すること」、つまり「協力」という意味になります。

このように考えると、一見すると難解なスペルも非常に覚えやすくなります。

さらに細かく分けると以下の通りになります。

こちらも参考までに目を通しておきましょう。

「co」 ⇒ 「一緒に」という意味を持つ接頭語
「ope」 ⇒ 「働く」という意味を持つ語幹
「ate」 ⇒ 「する」という意味を持ち、動詞化する接尾語
「ion」 ⇒ 「こと」という意味を持ち、名詞化する接尾語

「corporation」のスペルと語源

次に、「会社」という意味の「corporation」のスペルと語源について見ていきましょう。

cooperationに比べると、「corporation」はスペルが少し覚えにくい英単語です。

語源としては、「集まり、かたまり」という意味の「corpus」という単語が元となります。

「コーパス」という名前の英単語帳も出版されていますが、英単語帳は英単語の「集まり」ですね。

この「corpus」に、上記と同じように接尾語の「ate」「ion」がくっ付いて「corporation」となりました。

「集まること、固まること」という意味が転じて、「会社、法人」という意味になっています。

「corporation」を細かく分けると以下の通りになります。

こちらも参考までに目を通しておきましょう。

「corpus」 ⇒ 「集まり、固まり」という意味を持つ語幹
「ate」 ⇒ 「する」という意味を持ち、動詞化する接尾語
「ion」 ⇒ 「こと」という意味を持ち、名詞化する接尾語

「cooperation」と「corporation」の発音

最後に、これら2つの英単語の発音について確認していきます。

どちらも「コーポレーション」として発音を覚えてしまっている人が多いかと思います。

折角の機会なので、正しい発音も覚えてしまいましょう。

これらの英単語の発音記号(米国英語)は以下の通りです。

cooperation ⇒ koʊὰpəréɪʃən
corporation ⇒ k`ɔɚpəréɪʃən

いかがでしょうか。

後半の「pəréɪʃən」の部分は全く同じで、異なっているのは前半の「koʊὰ」「k`ɔɚ」の部分だけですね。

実際の発音としては、「cooperation」は「コウオパレイション」、「corporation」は「コーパレイション」という発音になります。

カタカナ英語の感覚で「コーポレーション」と発音すると、「corporation」の方で伝わることが多いかと思います。

そのため、「cooperation」と発音したいときは特に注意して発音する必要がありますね。

まとめ

以上、「cooperation」と「corporation」というよく似た2つの英単語について、それぞれの違いを紹介してきました。

これまで混同してしまっていた人は、この機会にしっかりと見直すようにしましょう。

このページで登場した「語幹」「接頭語」「接尾語」については、以下のページもあわせてご覧ください。
>>「語幹」を覚えて効率的に英単語を暗記しよう!主な語幹まとめ
>>「接頭語」さえ覚えてしまえば英単語暗記が楽になる!主な接頭語まとめ
>>「接尾語」を覚えて楽に英単語を暗記しよう!主な接尾語まとめ