このページでは、「wanna」「gonna」「gotta」という3つのスラングについて、それぞれの意味と発音を紹介していきます。
ところで、皆さんはネイティブの日常会話をどれくらい聞き取れますか?
洋画を字幕無しで見た経験がある人は分かるかもしれませんが、日常会話のリスニングは非常に難しく、内容がほとんど分からないという人も多いかと思います。
これまで学校の授業やTOEICテストのリスニングではそこそこ点数は取れていたのに、ネイティブの日常会話になった途端に聞き取れなくなってしまうのはなぜでしょうか。
ネイティブは話すスピードが速いということも要因のひとつですが、「くだけた英語を話している」ということが非常に大きな原因です。
学校の授業やTOEICのリスニングにおいては、正しい文法が正しい発音で話されている音声を使って勉強してきました。
しかし、日常会話では細かい文法が無視されたり、正しく発音されなかったり、短縮や省略が頻繁に使われたりします。
そのため、リスニングの難易度は格段に上がることになります。
「wanna」「gonna」「gotta」という3つのスラングも日常生活でよく使われるフレーズで、まさに短縮や省略の典型的な例です。
下でも詳しく説明しますが、「wanna」は「want to」の短縮形、「gonna」は「going to」などの短縮形、「gotta」は「got to」の短縮形です。
このように、話し言葉においてはひとつひとつの単語をはっきりと発音せず、単語を繋げたり省略することが多いので、これを事前に理解しておけば聞き取りが楽になります。
これらのスラングをしっかり聞き取って意味を理解できれば、あなたの日常会話のレベルも上がるはずです。
なお、これらのスラングはビジネスなどのフォーマルな場で使うようなフレーズではないため、使うタイミングにはご注意ください。
以下のページもあわせてご覧ください。
>>学校では習わない!英会話スラングを110フレーズまとめてみた
>>オンライン英会話大手5社の料金と特徴を比較してみた
「wanna」の意味と発音
「wanna」は「want to」が短縮されたスラングです。
「~したい」という意味になります。
発音記号(米国)は「wὰnə」で、「ワナ」と発音します。
「want to + 動詞の原型」と同様に、「wanna + 動詞の原型」という形で使うことができます。
例文は以下の通りです。
I wanna be a doctor.
⇒ 医者になりたい。
We wanna try it.
⇒ 僕たちこれをやってみたい。
なお、肯定文のときには注意が必要で、主語が「you」「she」「he」のときにはあまり使われません。
基本的には、主語が「I」や「we」の肯定文において使われるスラングです。
なお、疑問文のときにはどの主語でも使うことができます。
Do you wanna eat Japanese food?
⇒ 日本料理食べたい?
なお、「want to」だけでなく、「want a ~」という意味で「wanna」が使われる場合もあります。
I wanna car.
⇒ 車が欲しい。
「gonna」の意味と発音
「gonna」は「going to」が短縮されたスラングです。
be動詞と一緒に使うことで、「~するつもり」という意味になります。
発音記号(米国)は「gənə」で、「ガナ」と発音します。
「be動詞 + going to + 動詞の原型」と同様に、「be動詞 + gonna + 動詞の原型」という使い方となります。
例文は以下の通りです。
I’m gonna be late.
⇒ 遅れるよ。
Are you gonna drink it?
⇒ それを飲むつもり?
なお、否定文にするときは、「be動詞 + not gonna + 動詞の原型」となります。
混乱してしまいそうな場合は、「gonna」を「going to」に分解して考えると良いでしょう。
I’m not gonna give up.
⇒ 諦めるつもりはないよ。
「gotta」の意味と発音
「gotta」は「have to」や「have got to」、「got to」が短縮されたスラングです。
「~しなければならない」という意味になります。
発音記号(米国)は「gάṭə」で、「ガタ」と発音します。
「have to + 動詞の原型」などと同様に、「gotta + 動詞の原型」という形で使います。
例文は以下の通りです。
I gotta go now.
⇒ もう行かなきゃ。
You gotta study English.
⇒ 英語を勉強しないといけないよ。
「have」が省略されて抜け落ちているので、必ずしも文法的に正しいとは言えません。
しかし、日常会話ではかなりの頻度で使われるフレーズです。
その他の短縮表現
上で紹介した3つの表現の他に、以下のような短縮スラング・省略スラングも存在します。
会話に登場する頻度はこれまで紹介してきた3つのスラングほど高くはありませんが、もし余裕があれば覚えてみてください。
have to ⇒ hafta (ハフタ)
ought to ⇒ oughta (アタ)
could have ⇒ coulda (クダ)
might have ⇒ mighta (マイタ)
must have ⇒ musta (マスタ)
should have ⇒ shoulda (シュダ)
would have ⇒ woulda (ウダ)
don’t know ⇒ dunno (ドノー)
give me ⇒ gimme (ギミ)
let me ⇒ lemme (レミ)
get you ⇒ getcha (ゲッチャ)
got you ⇒ gotcha (ガッチャ)
out of ⇒ outta (アウタ)
kind of ⇒ kinda (カインダ)
まとめ
以上、「wanna」「gonna」「gotta」という3つのスラングについて、それぞれの意味と発音を紹介しました。
非常にカジュアルな表現ですので使うタイミングには注意して、日常会話の中で活用してみてくださいね。
以下のページでは、スラングを豊富に紹介しておりますので、是非こちらも合わせてご覧ください。
>>学校では習わない!英会話スラングを110フレーズまとめてみた