英語で部署名や役職・肩書きはどう表記する?名刺やメール署名の書き方

このページでは、英語での部署名、役職名、肩書きの書き方や順番について紹介しております。

ビジネスのグローバル化に伴い、部署名や役職名を英語で表記する機会も増えてきています。

英語で名刺を作ったり、英文メールの署名欄を作る際には是非参考にしていただければと思います。

以下のページもどうぞ。
>>英語のビジネスメールで使える文例をまとめてみた
>>ビジネスに関する英語の略語一覧40選!M&AやISOって何の略?

英語での名刺・メール署名欄の書き方と順番

まずは、名刺や英文メール署名欄の書き方と順番について見ていきましょう。

日本語の名刺や署名欄は、以下のように「社名」「部署名」「役職名」「氏名」の順番で表記されることが多いかと思います。

ABC株式会社
経理部
部長
山田 太郎

しかし英語では、一般的には日本の形式とは全く逆の書き方となります。

以下の通り、住所の表記と同様に小さい単位から大きな単位に向かって、「氏名」「役職名」「部署名」「社名」の順番で記載していきます。

Taro Yamada
General Manager
Accounting Department
ABC Co., Ltd.

ただ、これはあくまで一般例なので、絶対にこの順番でなければならないという訳ではありません。

日本語の名刺も、書き方が厳密に決まっているわけではないですね。

そのため、あくまで参考としてご理解ください。

次は、それぞれの項目について、英語での書き方をひとつずつ確認していきましょう。

氏名の英語での書き方

一般的には日本語とは逆の順番で、「名」「姓」の順番で記載します。

山田 太郎であれば、「Taro Yamada」となります。

しかし、「姓」「名」の順で記載したいという場合は、それでも問題ありません。

その場合は、どちらが姓でどちらが名か区別できるように、姓を大文字にしてカンマを打っておくことをおすすめします。

この場合、「YAMADA, Taro」といった形になります。

役職名(肩書き)の英語での書き方

役職名(肩書き)については、以下のように記載する方法が一般的です。

相談役 ⇒ Executive Adviser, Senior Advisor
会長 ⇒ Chairman, Chair Person
副会長 ⇒ Vice Chairman, Vice Chair Person, Deputy Chair
理事長 ⇒ Board Chairman
理事 ⇒ Advisor
代表取締役 ⇒ Representative Director, Executive Director
社長 ⇒ President

副社長 ⇒ Executive Vice President, Senior Vice President
専務取締役 ⇒ Executive Managing Director, Senior Managing Director
常務取締役 ⇒ Executive Director, Managing Director
取締役 ⇒ Director
社外取締役 ⇒ Outside Director
監査役 ⇒ Auditing Director, Auditor
社外監査役 ⇒ Outside Auditor
役員 ⇒ Board Member, Executive Officer
執行役員 ⇒ Executive Officer, Corporate Officer
参与 ⇒ Consultant, Counselor

本部長 ⇒ General Manager, Division Director
部長 ⇒ General Manager, Manager
副部長 ⇒ Assistant Manager
部長代理 ⇒ Assistant Manager
次長 ⇒ Deputy General Manager
支社長 ⇒ General Manager, Vice President
支店長 ⇒ Branch Manager, Branch Chief
工場長 ⇒ Plant Manager
課長 ⇒ Manager, Section Manager
室長 ⇒ Chief

係長 ⇒ Subsection Chief
店長 ⇒ Store Manager
リーダー ⇒ Leader
主任 ⇒ Assistant Manager, Chief Clerk
補佐 ⇒ Assistant
担当 ⇒ Staff, Coordinator, Planner, Clerk

以上が、主な役職の一般的な英語表記です。

上の一覧を見ても分かるように、英語での役職名と日本語での役職名が一対一で対応しているわけではありません。

例えば、部長は「Manager」と呼ばれますが、課長を「Manager」と呼んでも決して間違いではありません。

このように、位置関係が非常にややこしくなってしまうために、社内で統一性を持たせるためにガイドラインを定めている会社も多いようです。

そのような場合は、会社のガイドラインに従って表記してください。

主任、担当、一般社員、平社員については、以下のページも合わせてご覧ください。
>>「主任」を英語で表記すると?名刺にはどのように書けばいい?
>>「一般社員」「平社員」って英語でどう表記する?名刺や署名での役職の書き方

部署名の英語での書き方

次に、部署名の英語での記載方法です。

以下、様々な「パーツ」を紹介していますので、これらを組み合わせて表記していただければと思います。

例えば「事業企画部」であれば、「事業、企画、部」の3つに分解して以下のパーツに置き換え、「Business Planning Department」としてください。

「営業開発部」は、「営業、開発、部」に分解して「Sales Development Department」となります。

組織単位のパーツ

事業部 ⇒ Division
部 ⇒ Department
課 ⇒ Section
係 ⇒ Subsection, Unit, Team
室 ⇒ Office
所 ⇒ Center
委員会 ⇒ Committee

部署名のパーツ

営業 ⇒ Sales
開発 ⇒ Development
管理 ⇒ Control, Management, Administration
企画 ⇒ Planning
業務 ⇒ Operation
事業 ⇒ Business
推進 ⇒ Promotion, Development
戦略 ⇒ Strategy
商品 ⇒ Product
製品 ⇒ Product
製造 ⇒ Manufacturing
技術 ⇒ Engineering, Technology
研究 ⇒ Research
生産 ⇒ Production
設計 ⇒ Design
品質 ⇒ Quality
物流 ⇒ Logistics
安全 ⇒ Safety
衛生 ⇒ Health
総務 ⇒ General Affairs
経営企画 ⇒ Corporate Planning
人事 ⇒ Human Resources
人材 ⇒ Human Resources
経理 ⇒ Accounting
財務 ⇒ Finance
情報 ⇒ Information
法務 ⇒ Legal
知的財産 ⇒ Intellectual Property
広報 ⇒ Public Relations
宣伝 ⇒ Advertising
購買 ⇒ Purchasing
資材 ⇒ Purchasing
監査 ⇒ Auditing
国際 ⇒ International

それでは、一般的な部署名とその英語表記の一例を紹介していきます。

一般的な部署名一覧

安全衛生部 ⇒ Safety and Health Department
営業部 ⇒ Sales Department
監査部 ⇒ Auditing Department
企画部 ⇒ Planning Department
技術部 ⇒ Engineering Department
経営企画部 ⇒ Corporate Planning Department
経理部 ⇒ Accounting Department
研究開発部 ⇒ Research and Development Department
広報部 ⇒ Public Relations Department
購買部 ⇒ Purchasing Department
国際部 ⇒ International Affairs Department
財務部 ⇒ Finance Department
資材部 ⇒ Purchasing Department
社長室 ⇒ Office of the President
商品企画部 ⇒ Product Planning Department
情報システム部 ⇒ Information Systems Department
人材開発部 ⇒ Human Resources Development Department
人事部 ⇒ Human Resources Department
生産管理部 ⇒ Production Management Department
生産技術部 ⇒ Production Engineering department
製造部 ⇒ Manufacturing Department
設計部 ⇒ Design Department
宣伝部 ⇒ Advertising Department
総務部 ⇒ General Affairs Department
知的財産部 ⇒ Intellectual Property Department
品質管理部 ⇒ Quality Control Department
物流部 ⇒ Logistics Department
法務部 ⇒ Legal Department
マーケティング部 ⇒ Marketing Department
リスク管理部 ⇒ Risk Management Department

なお、上記の名称はあくまで一例です。

その部署の実際の業務内容等に合わせ、必要に応じてアレンジしてください。

会社名の英語での書き方

「株式会社」という日本語については、いくつかの英語での表記方法があります。

会社によって正式な英語表記は異なるので、ホームページなどで自社の正式な英語名称を調べた上で名刺やメールに記載するようにしてください。

ちなみに「ABC株式会社」の場合、以下のような表現方法があります。

ABC Co., Ltd. ⇒ 「Company Limited」の略で、英国式。
ABC Ltd. ⇒ 「Limited」の略で、英国式。
ABC Corp. ⇒ 「Corporation」の略で、米国式。
ABC Inc. ⇒ 「Incorporated」の略で、米国式。

以下のページも是非どうぞ。
>>株式会社の英語表記、日本の会社名はどれが多い?「Corporation」「Co.,Ltd.」「Ltd.」「Inc.」の違いとは?

住所、電話番号の英語での書き方

名刺やメール署名には、住所や電話番号も記載することになります。

住所は、「番地」「市町村名」「都道府県」「国名」という順番で、日本語表記とは逆に記載していくこととなります。

電話番号は、国番号の「+81」を先頭に付け、頭の「0」を省略して記載します。

例えば、日本の電話番号が「090-XXXX-YYYY」であれば、英語の名刺やメールでは「+81-90-XXXX-YYYY」と記載します。

まとめ

以上、英語での部署名、役職名(肩書き)の書き方を紹介してきました。

上記はあくまで一例で、「絶対このように表記しなければならない」というものではないため、参考程度にご利用いただければと思います。

以下のページもぜひどうぞ。
>>転職でTOEICスコアは何点必要?目安となる点数をまとめてみた