このページではTBS問題の中で出題されるリサーチ問題の試験対策について解説しています。
一風変わった出題形式の設問なので、対策に困っている人も多いのではないかと思います。
出題形式の概要や試験本番での立ち回り方について、参考になればと思います。
以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは?USCPAに関する基本情報総まとめ!
>>USCPAに独学で合格してみた
リサーチ問題の試験対策
リサーチ問題とは
リサーチ問題(検索問題)とは、設問に対する答えを各種条文(Authoritative Literature)の中から探し、その条文番号を解答するスタイルの問題です。
設問内のキーワードや、答えとなる条文に含まれているであろうキーワードで検索を掛け、答えとなる条文を探すこととなります。
例えば、「XXXの条文の中で、YYYについて書かれている文章を見つけなさい」といった形式の出題となります。
この場合、テスト画面のデータベースからXXXの文書を選択して、YYYというキーワードで検索をかけます。
該当する条文を見つけたら、「01-120-60」というように条文番号を解答欄に入力することになります。
リサーチ問題への対策方法
正直、リサーチ問題の難易度は非常に高いです。
結論から言えば、現行の試験制度では配点も低いため、あなたがネイティブ並みの英語力を持っているのでなければリサーチ問題は捨てることをおすすめします。
リサーチ問題の配点は公開されておりませんが、1%~2%程度の配点と推測されます。
配点の少なさを考えると、試験対策に時間を割くことは費用対効果が悪いですし、本番でリサーチ問題に多くの時間を掛けることも得点効率が悪くなってしまいます。
最悪なのは、リサーチ問題で長時間考え込んでしまって、他の問題を解く時間が無くなってしまうことです。
その分の時間を他のTBS問題のために費やした方が、効率的です。
試験時間が大幅に余っている(残りのTBS問題数×20分以上)のであれば、時間をじっくり掛けて解いてみても良いですが、そうで無ければサクッと捨てることをお勧めします。
2017年度の試験制度改正(CBT3)以降、TBS問題が1つのテストレットから3つのテストレットに分割されました。
次のテストレットに移行してしまうと前のテストレットに戻ることはできなくなるので、リサーチ問題はある程度で見切りを付けて次へ進まざるを得ないこととなります。
従来は先に他のTBS問題を全て解いてしまい、残った時間でリサーチ問題をじっくり解くといったことが可能でしたが、この改正により今後はそのようなことが不可能となります。
なお、「捨てる」とは言うものの、実際は部分点狙いで条文番号の解答欄はとりあえず埋めることとなります。
ただ、費やしても良い時間は5分までと思っておいてください。
問われているキーワードで条文検索をかけて、それっぽい条文を選ぶか、検索結果一番上の条文の番号を解答してしまいましょう。
いずれにしろ、配点の低いリサーチ問題に時間を掛けすぎて泥沼にはまり、他のTBS問題が疎かになってしまうことは絶対に禁物です。
私もリサーチ問題は全科目捨てましたが難なく合格できたので、対策せずにぶっつけ本番でも全く問題ありません。
ただ、これはあくまで現行制度での話です。
将来的に試験制度の変更によりリサーチ問題の数が増えたり、配点が増えるような場合には、しっかりと対策することが必要となります。
AICPAデータベースの利用方法
上述の通り、リサーチ問題は捨てても問題ありませんが、画面の操作方法や解答方法くらいは知っておかないと不安かと思います。
既にNTSを持っていれば、練習用のデータベースが半年間利用できるようになりますので、操作面が心配な人は一度目を通しておくと良いかと思います。
下記のAICPAウェブサイトへアクセスし、受領したNTSに記載されているSection ID、メールアドレス等の情報を入力した上で、”subscribe”を選択します。
https://www.aicpa.org/becomeacpa/cpaexam/forcandidates/howtoprepare/literature.html
1週間程度でメールが届くので、記載されているURLにアクセスし、”Register as a new user”を選択の上、ユーザー名やパスワードを設定してください。
URLに再度アクセスし、ログイン画面にユーザー名とパスワードを入力すると、データベースを閲覧できます。
もし試験前に余裕があればこのデータベースを利用して、試験本番で焦らないように準備しておいてください。
まとめ
以上、TBS問題の中で出題されるリサーチ問題の試験対策について解説してきました。
リサーチ問題は配点が小さく、試験対策も困難ですので、最低限の労力で部分点を取りに行く戦略を取ることをお勧めします。
以下のページも是非参考にしてみてください。
>>USCPA各科目の学習ボリューム・難易度について(FAR、BEC、AUD、REG)