USCPAの国別受験者データ(日米中台韓)を徹底比較

このページでは、世界各国(日本・アメリカ・中国・台湾・韓国)のUSCPA受験者のデータを比較して、様々な視点から分析・考察していきます。

受験勉強の息抜きに、参考として目を通していただければと思います。

以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士)とは
>>USCPAの日本人受験者数と合格者数について
>>USCPA試験の全世界合格率と日本人合格率

USCPAの受験者データ比較(日米中台韓)

少しデータが古いですが、NASBAから2014年度の国別受験データがオフィシャルに公開されておりますので、これを元に分析していきます。

無償で手に入るデータは2014年が最新版のようです。
https://media.nasba.org/files/2017/01/2014JurisdictionBookNASBAWebsite.pdf

100ページ以上に亘る膨大なPDFデータですが、各国のデータは、
米国 132ページ
日本 137ページ
韓国 138ページ
中国 140ページ
台湾 144ページ
に掲載されております。

それでは、まずは受験者数の比較からスタートです。

USCPA試験の受験者数

1. 米国 82,911人(1位)
2. 日本 1,799人(2位)
3. 韓国 1,306人(3位)
4. 中国 1,016人(4位)
5. 台湾 260人(10位)

圧倒的にアメリカの受験生が多いのは当然として、2位から4位を東アジア勢が独占しているのはちょっと意外ですね。

5位~9位には中東の国々やインド、カナダなどがランクインしています。

より詳しいランキングはPDFの136ページに載っていますので、興味があればご覧ください。

受験者の平均年齢

1. 日本 36.2歳
2. 中国 31.1歳
3. 台湾 30.4歳
4. 韓国 29.6歳
5. 米国 28.8歳

日本がダントツで年齢層が高いですね。

単純に受験を始める年齢が遅いのか、もしくはなかなか合格まで辿り着けないのか、色々と理由は推測できますね。

恐らく日本人受験者は社会人の自己啓発として取得する傾向が強く、それ以外の国々は大学卒業後すぐに受験する傾向が強いためと思われます。

受験者の男女比

1. 日本 男73:女27
2. 韓国 男51:女49
3. 米国 男49:女51
4. 台湾 男33:女67
5. 中国 男27:女73

またまた興味深い結果となりました。

台湾や中国は女性比率が非常に高くなっております。

上の結果と合わせて考えると、中国人や台湾人受験者のボリューム層は若い女性で、日本人受験者のボリューム層は中年男性ということになりますね。

平均科目合格率

1. 米国 50.6%
2. 中国 46.3%
3. 韓国 44.1%
4. 台湾 40.3%
5. 日本 32.8%

日本人としてはとても恥ずかしい結果ですね。

アメリカの1位は当然ですが、非英語圏にもかかわらず中国や韓国の健闘ぶりは素晴らしいです。

中国はかなり上位層が受験しているのか、アメリカにも引けを取らない合格率を誇っています。

平均科目合格率(男女別)

1. 米国男性 54.1%
2. 中国男性 52.1%
3. 米国女性 47.4%
4. 韓国男性 46.3%
5. 中国女性 44.3%
6. 韓国女性 42.1%
7. 台湾男性 40.9%
8. 台湾女性 39.7%
9. 日本男性 33.1%
10. 日本女性 32.1%

上の結果を男女別で分解してみました。

全体的に女性よりも男性の方が合格率が高い傾向にあるようです。

中国人男性の成績は素晴らしく、米国人女性よりも高い合格率とは驚きですね。

科目別合格率(米国人受験生)

1. BEC 57.2%
2. REG 50.3%
3. FAR 48.2%
4. AUD 47.5%

少しデータの見方を変えて、国ごとの得意科目と苦手科目を調べてみます。

まずはアメリカです。

アメリカ人はBECの合格率がずば抜けて高くなっています。

BECのWC問題(論述問題)で非英語圏の受験生に大きく差を付けているものと思われます。

科目別合格率(日本人受験生)

1. FAR 38.4%
2. REG 36.4%
3. AUD 28.6%
4. BEC 28.1%

次は日本です。

皆さんご存知のとおり、FARが得意でAUDやBECが苦手という構図になっています。

他の国のデータを見る限り、BECを苦手科目としているのは日本だけのようです。

科目別合格率(中国人受験生)

1. FAR 50.1%
2. BEC 48.7%
3. REG 43.4%
4. AUD 43.1%

次は中国です。

AUDが苦手科目となっているようですが、それでも合格率は43%という高い水準を誇っていますね。

科目別合格率(台湾人受験生)

1. FAR 50.3%
2. BEC 44.7%
3. REG 35.0%
4. AUD 33.8%

次は台湾です。

中国と全く同じ科目の並びですね。

台湾は、得意科目と苦手科目の合格率の差がかなり開いているようです。

科目別合格率(韓国人受験生)

1. FAR 48.7%
2. BEC 44.6%
3. REG 43.5%
4. AUD 39.8%

最後はお隣、韓国です。

中国・台湾と全く同じ科目の並び順ですね。

やはり東アジア人はFARを得意とする傾向があるようです。

一方、AUDは日本以外の全ての国々で最も苦手な科目となっているようですね。

6ヶ月以内での4科目合格者の比率

1. 韓国 7.9%(31人)
2. 台湾 7.6%(5人)
3. 米国 5.1%(1,205人)
4. 中国 4.5%(12人)
5. 日本 0.6%(2人)

全ての4科目合格者のうち、初受験から6ヶ月以内に4科目合格した人の比率です。

韓国・中国・台湾は国内での受験ができません。

航空券代を浮かせるために複数科目を一気に同時受験する人が多いため、これらの国々が上位に来ていると思われます。

18ヶ月以上での4科目合格者の比率

1. 日本 62.5%(203人)
2. 中国 46.5%(124人)
3. 米国 45.3%(10,748人)
4. 台湾 42.4%(28人)
5. 韓国 38.6%(152人)

全ての4科目合格者のうち、初受験から18ヶ月以上、つまり何らかの不合格や科目失効を乗り越えて合格した受験者の比率です。

韓国人受験者は全体的に短期間で効率良く4科目合格できていることが分かります。

日本人は打たれてもへこたれず、不屈の精神で4科目合格を勝ち取っていることが分かります。

半数以上が18ヶ月以上ということに驚きですね。

日本人受験者の弱点総まとめ(FAR:Simulationの正答率)

1. 台湾 53.6%
2. 米国 48.9%
3. 中国 47.2%
4. 韓国 46.6%
5. 日本 36.4%

ここからは、日本人受験者が他の国々に10%以上差を付けられてしまっている弱点項目に絞って紹介していきます。

まず、FARの「シミュレーション問題」(TBS問題)です。

FARは日本人の得意分野だと思うのですが、時間配分がうまく出来ていないのでしょうか。

TBS問題の配点は50%ですから、このような大きい配点の部分でこれほどまでに差を付けられると一気に不合格へ近付いてしまいます。

FARに合格できない受験者の大半は、TBS問題の正答率が悪いことが原因と思われます。

日本人受験者の弱点総まとめ(AUD: Professional Responsibilityの正答率)

1. 米国 65.1%
2. 中国 53.8%
3. 韓国 43.2%
4. 台湾 41.0%
5. 日本 29.5%

AUDの「会計士としての責任」のセクションも、何故か日本人の正答率が低くなっています。

英文読解の力が不足しているせいでしょうか。

それとも、日本の専門学校の教材が弱いのでしょうか。

20%とそこそこ大きな配点がありますので、徹底的に対策した上で受験することをお勧めします。

日本人受験者の弱点総まとめ(BEC: Written Communicationの正答率)

1. 米国 72.7%
2. 韓国 40.3%
3. 中国 33.8%
4. 台湾 26.0%
5. 日本 9.6%

ラストは、BECの「WC問題」(論述問題)の正答率です。

この事実を皆さんに知らせたいがために、このページを作成したと言っても過言ではありません。

他の国々との差がとんでもないことになってしまっています。

WC問題の配点は15点ですから、ざっくり計算でアメリカ人の平均得点は12点、日本人の平均得点は1点といったところでしょうか。

実際には、日本人は大多数が0点なのだと思います。

PDFデータを見てもらえれば分かりますが、MC問題の正答率は全くの互角です。

WC問題だけ大きな差があります。

つまり、日本人のBEC合格率が低い理由は、間違いなくWC問題の出来が悪いことによるものです。

USCPA試験の合格点は75点ですから、トータルで25点しか失点できません。

WC問題が0点であれば、失点できる25点のうち15点をWC問題で落とすことになります。

残り85点の配点を占めるMC問題で10点しか落とせないわけですから、MC問題では88%以上の正答率を叩き出さなければ合格できないという、かなり辛い状況になります。

論述対策の重要さが良く分かるデータでしたね。

まとめ

以上、世界各国(日本・アメリカ・中国・台湾・韓国)のUSCPA受験者のデータを比較してきましたが、いかがでしたか?

敵を知り、そして己を知ることはUSCPA試験でも重要です。

日本人特有の弱点を把握し、出来る限りそこで差を付けられないように綿密な試験対策を行ってください。

以下のページも合わせてご覧ください。
>>USCPA(米国公認会計士試験)の難易度はどれくらい?